スーツ・ジャケット/ファッション小物

リニューアルしたブルックリンの革製品&クロージング ブルックリンのオリジナルに注目

今年の8月末にリニューアルしたブルックリン。これまでの鞄や革小物はもちろん継続するが、新たにオリジナルクロージングが加わった。ハイクオリティーかつ使って楽しくなるデザインセンスに脱帽だ。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

これまでブルックリンといえば、革小物や鞄を中心に展開していたが、8/26のリニューアルを機にジャケットやコート、ニット、デニム、シャツなどのオリジナルクロージングが新たに加わった。

どれも代表取締役の草ヶ谷和久さんの好みが反映されており、随所に徹底したこだわりが感じられる。クオリティの高さと、使って楽しくなるデザインセンスが漂っているのだ。


イタリアンレザーを使った、こだわりダレスバッグ


ダレスバッグ
ベジタブルタンニンなめしされたイタリアンレザーを使用。とても透明感のあるダレスバッグだ。
まずは定番アイテムになっているダレスバッグを紹介しよう。素材は
ベジタブルタンニンなめしを施したイタリアンレザー
を使用。タンナーはベジタブルタンニンで有名な伊・ワルピエ社だ。

よく見ると革のトラまで透けて現れている。このトラは成牛のショルダー部に見られる首のしわで、製品化されたときに、これほど透けて見えることはない。


また、時間をかけて芯まで染色を行っているため、傷がついても下地の白い革が現れることがない。傷がついても軽くこすると目立たなくなるのが特徴だ。それだけ深く浸透して染まっているのである。

ダレスバッグ
内装はグログランなどの布ばりではなく、耐久性に優れるヌメ革を使用。ファスナー付きポケットも配置している。
内装は長年使ううちに擦り切れてしまうグログラン(厚手の畝織布)などではなく、耐久性に優れるヌメ革を採用している。たしかにグログランは高級感はあるが耐久性は劣る。

つまりヌメ革なら擦り切れることがないというわけである。また、サイドにファスナー付きのポケットを配するなど、使いやすさも十分考慮している。


切り目のコバ磨き
布海苔と染料を使って丁寧に仕上げられた切り目のコバ磨き。手縫い鞄レベルの仕様である。
コバはよくある縁返しではなく、切り目のコバ磨きを施している。職人が布海苔(ふのり)と染料を使って丁寧に磨き上げていくのだ。

これほど丁寧に仕上げている鞄はそうない。これはもう、超高級な手縫い鞄に見られる特別な仕様である。さらに角は補強革によって耐久性を高めている。


手縫い部分
口の部分のステッチは手縫いを採用。糸は耐久性のある光沢を抑えたナイロン糸だ。
イエローのステッチは耐久性を考慮して光沢を抑えたナイロン糸を使っている。

開閉する口の部分はオールハンドのステッチ。つまり手縫いということ。これだけこだわった仕様で8万7150円は絶対にお買い得といえる。


ダレスバッグ 8万7150円(税込み)

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