試着シャツという安心システム
白無地でもヘリンボーンなど、織り柄で凝ったものもあります。写真のものはすべてプレステージ。2006年春夏のカタログより抜粋。 |
たとえ6枚注文しようと最初は1枚しか作らないわけです。ただし注文した数の1枚目のシャツも兼ねています。
郵送されてきた試着用のシャツを実際に洗濯して着用します。縮み具合を確認できるというのがポイントです。そこで袖丈を1センチ長くとか、首回りを1センチ小さくしてほしいなど、再調整できるわけです。
その試着用のシャツが東京経由でノルマンディーのアトリエに届き、試着したシャツを再調整し製品とします。そして残りのシャツもその修正後のサイズで縫製してくれます。
注文後3~4週間で試着用のシャツが出来上がります。その後3~4週間ですべてのシャツが完成します。
生地のグレードと価格
英国デイビッド&ジョン・アンダーソンの「200 A2」(200番双糸)。この服飾店は、スタンダールの「赤と黒」のなかに登場するほどの老舗です。200番双糸の生地はまるでシルクのような肌触りです。 |
トラディション(100~110番)3万6150円
エレガンス(120番)4万2400円
プレステージ(140~160番)4万5200円
サブリム(シーアイランドと170番および200番双糸)5万4600円
シャツ1枚の価格(税込)ですが、これにお仕立て手数料1400円(3枚以上は無料)と配送料金がかかります。
配送料金は、1~3枚:4200円、4~7枚:5300円、8枚以上:6000円。
1枚のみ注文すると、お仕立て手数料1400円+配送料金4200円=5600円がかかってしまうわけですね。この価格がもう少し安いと嬉しいんですがね……(笑)。
「200 A2」は最高級のエジプト綿(Giza45)からさらに厳選した細い糸を使っています。白やブルーだけでなく、こういう淡い紫系もあります。2006年春夏のカタログより抜粋。 |
たしかにボレッリは要所手縫いでいいシャツだと思いますが、やはり既製品です。自分の身体に完全に合っていませんから……。
デイビッド&ジョン・アンダーソンの200番双糸と、シーアイランドコットン(海島綿)は本当に贅沢な生地です。ビジネスマンが日頃着るシャツなら、トラディションかエレガンスでも十分だと思います。
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