いつもポケットに入っているハンカチーフは
いきなり私事で申し訳ないが、一番よく使って、納得しているハンカチーフはブルーミング中西のオリジナルだ。その手触り感を一度覚えてしまうと、ほんと手ばなせなくなってしまう。たかがハンカチーフというなかれ。一枚の布キレなれども奥が深いのだ。で、おすすめしたいのは『クラブフラックス』と『シーアイランドコットン』のハンカチーフだ。
素材の良さを確かめたいなら、クラブフラックス
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厳選されたリネンのみを使っているクラブフラックス。リネンはフラックスという青い花が咲く植物の茎からつくられている。 |
『クラブフラックス』は、
リネン(亜麻)のなかでも上質の素材を厳選して使っている。税込み価格1050円~1万500円までの6段階あり、価格が高くなればなるほど糸の番手が細くなり、サイズも大判になっていく。実際にボクが使っているのは1050円と1575円の2タイプで、1万円のものにくらべると光沢も少なく、糸もやや太め。それでも抜群の吸湿・吸水性と発散性はさすがといったところで、日常使いには十分に満足できる。ただし、高級リネンのもつ独特の風合いを楽しみたいなら、2100円以上のクラスがおすすめだ。
25色揃ったリネンのハンカチーフ
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染まりにくいリネンを、糸の段階で染めたカラフルなシリーズ。糸の濃淡が表情になっている。全25色。各2100円。 |
ふつう、リネンのハンカチーフといえば真っ白なものを思い浮かべるが、こんなにカラフルなものも存在する。なんと25色の展開! もともとリネンの糸は染まりにくいといわれているが、
高い染色技術によってそれを可能にしたのだ。
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よく見るとタテ糸とヨコ糸の色が微妙にちがう。後染めではこんな風合いはけっしてでない。この縁が、片ヘムと呼ばれる仕上げだ。 |
しかも1本の糸のなかで深く染めるところと、染めないところを意図的に加工して表情をつけている。またタテ糸とヨコ糸の色が微妙にちがうことによって、織りあがったときの生地の表情が豊かになっているのである。
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