生地は数千種類から選べます
生地を選ぶのは、オーダーならではの醍醐味。お店にはバンチと呼ばれる生地見本が、必ず取り揃えられています。色味や柄、手触りなど、思いのままに選ぶことができます。 |
ショップでまず最初にやることは、生地選び。ここで気に入った生地が無ければ、オーダーはキャンセルして構いませんので。
この季節、ちょうど新作の秋冬生地が、各生地メーカーから登場しています。フランネルやサキソニーなど、起毛感ある生地が秋冬の定番ではありますが、今年は秋でも着られるシルク混やモヘア混など、クリアな素材が多く登場しています。
生地は廃盤にならない限り、以前のものもメーカーに在庫が残っている場合が多いので、前シーズンのものを選ぶこともできてその数は数千種類に及びます。有名テーラーやショップが独自に入手したヴィンテージ生地を持っている場合は、そんな在庫から選ぶこともできます。
前頁でご紹介したエディフィスでは、イギリス、イタリアなどの有名ブランドの生地を揃えていますので、最新トレンドを備えた色柄生地を選ぶことができます。今年は、あちこちで英国トレンドが聞こえるように、ブリティッシュテイストのチェック柄生地のバリエーションが増えています。既製品では、けっして並ばないような色柄の生地でも、個性をアピールするために選んでみるのも一興です。
自分だけの一着を! クルマやバイクのカスタム好きなら、ぜひ!
オーダーから完成まで約1ヶ月。テーラーやショップによっては「仮縫い」と呼ばれる、フィッティングを途中で行うこともあります。 |
形状に微妙なディテールの差こそあれ、ラペル襟の前あわせジャケットと共布のパンツという大前提は同じなので、生地の選びはスーツの印象を左右する最重要項目です。
ショップに並ぶ既製品のスーツは、基本的に「売れ筋」と呼ばれる、人気の色柄、ショップが打ち出しすトレンドの色柄の生地を使って、事前にサイズ展開して作っておいたものです。当然、他人とカブることもあるでしょう。
自分だけのオリジナルが欲しいという気持ちは、男のクルマやバイクのカスタムと同じ感覚。みんなが持ってる流行りのアイテムが欲しいという女性の感覚とは、ちょっと違いますね。
「個性を発揮する」など、カッコいい言葉を使う必要はなくて、自分好みに「いぢれる」。オーダーの醍醐味はこれに尽きると思います。
カスタム好きの方なら、絶対ハマるはずです。
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