鉄道王国スイスだから実現可能な、車のない暮らし
グリンデルワルト駅を発着するBOB鉄道
車窓の眺めも鉄道旅の楽しみのひとつ
近ごろ耳にするサスティナブル・ツーリズム(持続可能な観光)を推し進める上で注目されているのが鉄道の旅。鉄道ファンならずとも一度は体験してみたいスイスの鉄道。160年の歴史を誇る
スイス国鉄、登山電車や観光特急列車でタイムテーブル片手に縦横無尽の小旅行。そしてICEやECなど国際特急列車を利用した国境越えも楽しめます。
スイストラベルシステム(外国人旅行者のためのスイス国内パス券等)を活用して、車のない暮らしを実現できるのも魅力。例えば「スイスパス」(有効期間は4日~1ヵ月まで5種類より選択)では、国鉄・私鉄の主要路線、バスや湖船、市電などの一部が乗り放題で、登山電車やケーブルなども半額に。さらに嬉しいことに駅レンタサイクルも割引。エコな滞在を心がけることができます。詳しくは、
レイルヨーロッパ代理店まで。
山岳リゾートの美しい村グリンデルワルトで暮らすように過ごす
モンベルと隣接するスーパーCOOP
スイスのほぼ中央に位置する
グリンデルワルトは、山岳リゾートのなかでもとりわけ日本人に馴染みがある場所でロングステイにはおすすめです。わずか4000人が暮らす小村ですが、冬のピークシーズンには人口の約3倍の観光客が押し寄せます。日本人観光客の数は十指に入るほどですが、その多くは夏季で、パッケージツアーの日帰り旅行者が大半です。
観光客が行き交うグリンデルワルト駅周辺
ユングフラウ地方の山岳拠点として発達したグリンデルワルトは、登山者に限らず人を惹きつけます。かつて足早に旅した経験がある日本人のなかにはアイガー北壁のあの美しい光景に魅せられ、のちに長期滞在で訪れるというケースも。そして滞在はホテルではなく、シャレーを利用して自炊を楽しみながら暮らすように旅する――。そうしたステイヤーが楽しみにするのは、平坦な高地でのソフトハイキングや世界遺産めぐり、街歩き等々。1~2週間も滞在すれば、すっかり村にも馴染むでしょう
駅前一等地の日本語観光案内所
グリンデルワルト駅周辺にはカフェやレストラン、土産物店のほか、
COOP(コープ)やミグロスといったスーパーマーケットが軒を連ね、食材の買い出しにも便利。さらに日本ブランドのアウトドア用品店・
モンベルが大きく店舗を構えるほか、バスロータリー前の一等地には
日本語観光案内所があります。小旅行のチケット手配などに、現地在住の日本人スタッフが丁寧に対応してくれ安心。ロングステイに年間300人以上の滞在者をお世話するといいます。
それでは次項で、具体的にグリンデルワルト・ロングステイのHow toをご紹介しましょう。