ただし、グレイスーツの基本としてシャツは白、それと今年のタイははっきりした色目を選ぶのがポイントです。パステル系は避けたほうがよいかもしれません。では具体例を見ていきましょう。
トレンドのパープルタイと相性抜群です!
ここではストライプのパープルタイ。ライトグレイのスーツを若々しく華やかに引き立てます photo:石井幸久 |
ヨーロッパではフォーマルな席にグレイスーツというのが一般的です。パーティやディナー、王侯貴族の結婚式で着られる場合も多く、冠婚葬祭はグレイスーツですべてまかないます。日本のように葬式は黒、結婚式は白というのは、スーツ本来のルールからは、少々逸脱している日本独自のローカルルールなのです。
それゆえグレイスーツとパープルタイという組み合わせなら、グローバルに通じる色合わせとなります。トーンの組み合わせで印象もさまざまに変化します。大人の艶とノーブルな印象は、若いビジネスマンにも、落ち着いた雰囲気を感じさせてくれるのではないでしょうか。
定番の紺ソリッドなら、モダンな雰囲気です
織り柄のストライプが入った紺のソリッドタイ。無地サテンのタイより雰囲気もあります。無地タイの選びとして、織り柄(単色生地の織りで柄を出したもの)はお洒落感十分です photo:石井幸久 |
ライトグレイのスーツは、全体がぼんやりと印象が薄くなってしまうことがあるのが唯一の欠点。エレガントな印象ですが、ビジネスマンなど強烈な個性をアピールして自分を売り込む必要性のある職業では少々印象が薄く押し出しが弱いかもしれません。そのためサービス業や事務系などの業種・職場に相応しいものです。
しかし、紺のソリッドタイひとつで胸元がキリリと締まります。しかもあえて柄を使わないミニマルなコーディネイトはすっきりとモダンでスマート。さりげなくお洒落な人だな、と思わせるのに最適です。
次のページではミディアムグレイのスーツのコーディネイト例を紹介します。