今日からお洒落になれる遠目無地のネクタイ(2ページ目)

光の加減でニュアンス変化！

右・中・左／すべて1万3650円（以上フランコ バッシ／エディフィス 渋谷tel.03-3400-2932）　photo石井幸久

遠目無地タイでもシルク素材ならダークカラーでも光の加減で明るく見え、ウールやカシミヤを混紡したものなら光を吸収するのでマットに見えます。シルク100％でも織りが変われば、光の加減で柄が浮き上がるので、オフィスではシックに見えても、明るい屋外や、バーなどの間接照明があたる場所でアピールすることもできます。クラシックなペイズリー柄も、ちょっとオジサンクサイかな、と思われがちですが、これも地と同色の糸でジャカード織りになったものなら、若い人でも余裕で似合いますよ。

水玉柄を織り込んだシルクのタイは、ストイックな黒も楽しげな雰囲気。カシミアタイもここでは織り柄タイの一種としてご紹介していますが、シルクの単色ソリッドタイより胸元を立体的に見せるのに有効です。編地の粗いニットタイはどうしても春夏の印象になりがちなので、秋冬はカシミアやウールのタイを選ぶほうがよいでしょう。ブラックソリッドも冠婚葬祭用に思われがちですが、こんなシャイニーブラックならシック＆ドレッシーな印象です。シャープな胸元が、デキる男を演出してくれるはずです。

クール＆モダンで魅了する

右・中・左／すべて1万5750円（以上フランコ ミヌッチ／ナノユニバース銀座tel.03-5829-8861）　photo石井幸久

遠目無地タイの効能としては、どんなスーツにも合わせやすいという点ともうひとつ、シャープな印象に見せられるという点が挙げられます。黒、紺、グレイなど、濃色の多いスーツには、華やかさを加えるために色柄が多彩なタイを結びますが、あえて無地タイという選択ならストイックかつモダンなムードになることはいうまでもありません。コレクションブランドなどの、モード系デザイナーズスーツには無地系のタイが多いこともそういった理由があるのでしょう。小紋などのプリント柄や、３色以上のストライプならクールというよりポップですからね。さらに無地タイにはナロウタイが多いこともモダンに見せられるポイントです。最近の細身スーツのナロウラペルには無地のナロウタイがモダン＆クールに似合います。

細身スーツ全盛の時代だけに、タイも7cm以下の細身のものが多くでています。ナロウラペルのVゾーンには、タイも細いものでバランスをとるのが基本です。しかもナロウタイは小紋などプリントタイは柄の分量が少なくなるので効果を発揮しにくいためストライプなどシンプル柄が多いのも事実。ならばいっそ織り柄入りの遠目無地タイのほうがぐっとお洒落感が増すのです。

こんなふうにスーツスタイルをガラリと変えてくれる遠目無地タイ。柄タイと同じぐらいの本数を持っていても、なんらおかしくないはずです。今までのスーツ姿が見違えること請け合いです。まだお持ちでない方は是非！



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