わずか6.5gのチップをシューズに格納。左足のインソールの下側に専用のホルダーが隠されている。一度取り付けたら、そのままでいいという簡便性もポイント。3400円(ナイキお客様相談室)
発表されたのは2006年でしたが、インフラが整えられた時期や一般にまで広まったのはまぎれもなく2007年。スポーツを軸に、ライフスタイルはもちろんのことファッションまで影響を与えたNike+は、今年を代表するスポーツプロダクトだといえましょう。今回は機能面からソフトウェアまで、そのポテンシャルをあらためて振り返りたいと思います。

ナイキとアップルによる歴史的パートナーシップ

ネットに接続し、データを保存。オリジナルチャレンジでは世界各国のランナーと競い合うことができる。
この記念すべきモデルが登場したのは2006年10月28日。ナイキとアップルという今までコラボレーションしたことがなかったのが不思議なくらい似通ったマインドをもったブランドによる初の共同制作は、ランと音楽をひとつに結びつけた画期的なプロダクトになりました。

簡単に仕組みをご説明しましょう。ナイキのシューズに専用のチップを装着し、iPodを持って走るとレシーバーが走っているときのデータを受信。PCにつなげることで、速度や距離などランの細かいデータをnikeplus.comで管理することができます。

音楽を聴きながら走れるのはもちろんのこと、走行データがリアルタイムでiPod nanoの画面及び音声で確認できることはこれまでのランニングウォッチでは不可能だったこと。また、ネットとの連動も特筆すべきポイント。データの蓄積をnikeplus.comに集約することで、世界各国のランナーとの比較やさまざまなイベントと連動することが可能になりました。

「走りながら音楽を聴くと楽しい」と「時間の計測や体調の管理」という一見、何の関連性もないかのように見える二つの要素をブリッジし、ランニングウォッチにもデジタルオーディオプレーヤーでも実現できなかったイノベイティブなプロダクトとなったのです。

次のページでは実際にnikeplus.comの詳細に迫ります。