「天気痛」天気が悪くなると痛みだし、気圧の低下で自律神経も……
<目次>
- 天気の悪化で痛みが出るのを天気痛と言います
- 気圧が低下すると痛みの原因ヒスタミンが増える
- 気圧の低下で自律神経もパニックを起こす
- 天気痛対策エクササイズ法
- ストレッチも天気痛に効果が見込める
- 天気痛には入浴と睡眠も効果的
天気の悪化で痛みが出るのを天気痛と言います
低気圧が近づき天候が悪化すると、関節に痛みを感じる方も多いようです。
また、天候や時間~日単位での気温や気圧・湿度などの気象条件の変化が、痛みに限らず症状の変化の引き金になる疾患を気象病といいます。
気圧が低下すると痛みの原因ヒスタミンが増える
消毒液などの中には、炎症や痛みの引き金となるヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬が含まれているものもあります。 |
また副交感神経優位になると筋肉が緩み、関節の圧力が下がります。本来は痛みが少なくなるはずですが、なぜ気圧が低下し天気が悪くなると痛みが出てくるのでしょうか。
気圧が低下すると、ヒスタミンという物質が増えます。ヒスタミンは、外部からの刺激に反応して増え、アレルギーや関節の炎症を起こします。他に血管を拡張させる作用や血管から水分などが周囲の組織にしみ出させる作用により、血圧を急低下させたりします。トレーニング中や筋肉痛で筋肉がパンパンに張り、痛いのもこのヒスタミンの作用です。またヒスタミンは、神経伝達物質としては交感神経を刺激します。
気圧の低下で自律神経もパニックを起こす
気圧の低下で基本的に副交感神経が優勢になりローテンションでけだるいところに、ヒスタミンの作用で交感神経への逆の指令も来るため、自律神経の統合が取れない状態となる上に、ヒスタミンと交感神経のダブルの作用で血行が悪くなり、痛みに対処できなくなります。 このようにして天気痛は現れるのです。天気痛対策エクササイズ法
雨の日には屋内での運動をお勧めします。
また長時間運動する事ができるのも有酸素運動の特徴で、体温が上昇して発汗も促すので特にお勧めできます。話をすると息が少し苦しくなる程度の強度で20分程度行うと効果的です。
ストレッチも天気痛に効果が見込める
膝痛ストレッチの一例:片膝を曲げて座り反対側のつま先を膝にのせます。上体を後ろに倒しましょう。 |
種目は痛みを感じる関節周りの筋肉をストレッチできるものを選んでください。筋肉を伸ばす事でポンプ作用などが発生して、血行が改善されます。
腰痛ストレッチの一例:仰向けに寝て片膝を90度に曲げてクロスさせましょう。 |
重要なのは痛みが感じない程度で止めておくこと。その位置で30秒程止めましょう。種目数は一つの関節周りに対して2~3種目行うと効果的です。
天気痛には入浴と睡眠も効果的
全身の血行を上げるためには、普段より少しだけ心拍数を上げた状態を長くキープして体温を上げれば良いので、入浴も効果的です。この場合は、20分~30分かけて十分に汗をかいてください。また、自律神経のバランスをとるために睡眠を十分に取り、疲れを溜めない事も重要です。
天気予報より正確な?雨予報ができる人がいますが、こういった理由からなのです。私の身近に一昨年膝を手術した方がおりますが、やはり低気圧が近づくと痛んでくるようです。理論的にもあながち間違っているわけではなく、天候が悪くなると痛むのも頷けます。
しかし、この痛みは不快なもの。あなたが痛みで天気予報できるタイプなら、エクサイズや入浴でこの天気痛を解消しましょう!
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