プロテインを飲んでみよう

プロテインを今飲んでいる人はもちろんですが、飲んでいない方でも「プロテイン」というサプリメントの名前は聞いた事があるのではないでしょうか。実際に飲んでみるとおいしい味付がされたプロテインもあり、効果的に使えば理想の体を手に入れるための手助けにもなります。今飲んでいる方はより効果的に活用するために、まだ飲んだ事がない方は是非プロテインを活用しましょう!
 

プロテインは薬?

プロテインの粉
プロテインは食品を加工したサプリメントであり薬ではありません
プロテインは英語でたんぱく質という意味ですが、サプリメントとしてのプロテインは「高たんぱく質の加工食品」の事を言います。たんぱく質は肉・魚・卵・乳製品・大豆などの食品に含まれています。それらの食品を原料としてたんぱく質を抽出し、吸収しやすいように加工されたものがプロテインです。元は食品なので薬ではありません(ドーピングでもありません)。

それでは、プロテインの主成分たんぱく質の働きについて詳しく見ていきましょう。その前に、プロテインを飲むポイントは以下の通りです。

■1日に20g~60g摂取する
■激しい運動をした日は、運動前・運動後・就寝前の3回飲む
■軽めの運動をした日は、運動後と就寝前の2回飲む
■運動しない日は就寝前に1回飲む
■水で溶かす

それではこれらのポイントの理由をこれからご案内していきます。
 

筋肉の発達に不可欠なたんぱく質、そして、アミノ酸にも注目!

たんぱく質を摂取すると腸でアミノ酸に分解・吸収され、皮膚・骨・筋肉・毛髪・血液など体を構成する成分になったり、酵素・ペプチドホルモン・神経伝達物質などにもなります。

人間の身体は水分を除くと大部分がたんぱく質から構成されており、生きていくために必要不可欠な栄養素です。運動をしている人はこれらの働きはもちろん、特に筋肉の維持や発達のために多目にたんぱく質を摂取するのがすすめられます。

たんぱく質は、約20種類のアミノ酸で構成されていますが、このうち人間の体内で作ることができない9種類のアミノ酸を「必須(不可欠)アミノ酸」と呼びます。(リジン、バリン、ロイシン、メチオニン、スレオニン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニン、ヒスチジン)。

これらのアミノ酸は体内で作ることができないため食品から摂取する必要がありますが、必須アミノ酸9種のバランスが偏っていると、一番少ないもの(第一制限アミノ酸)に合わせた量しか働かないという特徴があるので、すべての種類の必須アミノ酸をバランスよく摂取することが大切です。
 

アミノ酸がバランスよく含まれているたんぱく質は?

たんぱく質には大豆などの植物の中に含まれている植物性たんぱく質と、肉・魚・乳製品から取れる動物性のたんぱく質があります。必須アミノ酸が9種類バランスよく含まれているのは動物性たんぱく質の方です。必須アミノ酸がバランスよく含まれているか示す指標にアミノ酸スコアというものがありますが、この値が100に近いほど良質のたんぱく質とされます。

そして、動物性たんぱく質のほとんどがアミノ酸スコア100なのです。そこで、たんぱく質を摂取するためには何もプロテインではなく食事から動物性のたんぱく質を摂取すればいいのではないかと考えますよね。ですが、動物性たんぱく質を食品から摂取しようとすると脂質も一緒に摂ってしまい太ってしまうケースが多いのです。
 

動物性たんぱく質を食品から摂取すると太りやすい

白い部分が脂質
肉からたんぱく質のみを摂取する場合は、脂身の部分を取り除かなくてはいけません
プロテインは高たんぱく質・低カロリー
動物性のたんぱく質には多量の脂質伴うため、脂質を取り除いてから食べないと総摂取calが増えてしまい太ってしまいます。太ってしまうのは一緒に摂ってしまいがちの脂質が原因でたんぱく質が原因ではないのですがこれは避けたいところです。

例えば、肉の脂や乳製品に含まれる脂肪分、卵の黄身などが脂質にあたります。これらの食品から脂質となる部分を外し、たんぱく質の部分だけで食べればよいのですが、牛肉の赤身・鳥のささみ・卵白のみのゆで卵など…味気なくて長続きしそうにありませんよね。そこで食品から脂質を取り除いてたんぱく質のみを加工し、高たんぱく質・低カロリーのプロテインの出番になります。
 

プロテインの摂取量は?

運動していない健康な人が1日に必要なたんぱく質は男性で約70g、女性で約60g。対して食事で摂取しているたんぱく質の平均は平成29年の国民栄養調査では、1日69.1g。実は運動していない健康な人であれば食事だけでもたんぱく質の摂取量は十分足りています。

しかし、たんぱく質は筋肉を作る働きがありますから、激しい運動をして破壊された筋肉を回復させるためには激しい運動をする人ほどたんぱく質の摂取量を増やす必要があります。その量は体重1kgあたり1.5g~2gほど。体重70kgでは実に105g~140gもの量が必要になります。

普段の食事から補いきれない20g~60gのたんぱく質を食品の動物性たんぱく質から摂取すると大量の脂質を摂ってしまい太りやすくなるのでプロテインから摂取しようという事になります(スポーツ選手やボディビルダーのような極端に激しい運動をする場合は1日4g程度推奨する場合もありますが、今回は例外とします)。
 

プロテインはいつ、どの位飲めばいい?

プロテイン
プロテインを水に溶かすとこんな感じになります
日常の食事でたんぱく質は十分に補給されている事が多いのですから運動しないなら筋肉を回復させるためのたんぱく質補給は不必要です。運動量に合わせてプロテインの量を調整しましょう。

■激しい運動(1時間以上)をした日は運動前、運動直後、就寝前の3回、20gずつ
■軽めの運動(1時間未満)をした日は運動直後、就寝前の2回、20gずつ
■運動しない日は就寝前に20g
 

プロテインの摂取タイミング

プロテインを飲むタイミング、1日に飲む回数は運動量によって異なります。その理由は下の通りです。

■運動前の摂取について
激しい運動で体がエネルギー不足になった場合、筋肉を分解してぶどう糖を作りそれをエネルギー源として運動を続けようとします。せっかく苦労して作った筋肉を分解してしまうのです!

運動前にプロテインを摂取すれば血中にたんぱく質が吸収・分解されて作られたアミノ酸が血中に満たされ、まずそのアミノ酸からエネルギー源を作り出すため筋肉の分解を最小限に抑えることができます。激しい運動を長時間行う場合は運動前にも飲むのをお勧めします。

■運動直後、就寝前の摂取について
運動直後と就寝直後は筋肉を回復させようとする成長ホルモンがたくさん放出されているので、このタイミングで摂取しない手はありません。運動後30分以内が最も成長ホルモンの分泌が高まるので運動が終わったらまずプロテインを補給しましょう。

また、就寝後30分~1時間半も成長ホルモン分泌が高まり筋肉を合成しようとする力が高まります。成長ホルモンの分泌が高まっている時間にアミノ酸が血中にある事で始めて筋肉の合成が得られます。

残念ながら寝たままプロテインは飲めないので、就寝前にプロテインを飲むのが効果的です。運動をしない日でも就寝前の摂取をお勧めするのは成長ホルモンの分泌は運動していない日でも就寝後は高まるからです。
 

プロテインの飲み方は?

プロテインは基本的に粉を水で溶かして飲みます。運動後の糖分補給も兼ねてジュースで溶かして飲む場合もありますが、基本的には水に溶かして飲むのがおすすめ。

よく牛乳で割って飲むケースを見かけますがホエイの特徴である吸収時間の早さが牛乳に含まれるガセインや脂質などによって打ち消されてしまいます。最近はチョコレート味やいちご、バナナ味やグレープフルーツ味もあって水で溶かしても大丈夫!プロテインを長く飲み続けるには味も重要ですので、好きな味から選んでくださいね。

10年程前までプロテインは今よりまずくて高価でしたが、今は当時より安くおいしい商品がたくさんあります。私が始めてプロテインを飲んだのも10年程前。今でもその強烈な味を鮮明に覚えています。「プロテイン=まずい」というイメージはこの頃作られたのかもしれません。今のプロテインはおいしく飲めるものが多いので、今まで躊躇していた方も是非飲んでみてください。運動効果がさらに期待できますよ!

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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。