ついに登場したコンチネンタル最良モデル
ユーレイからは運転を代わってボクがドライブ。ここから風光明媚、ガードレール無しのミリオンダラーハイウェイが始まる。切り立った崖にへばりつくワインディングロードを山に向かってどんどん上がっていくと、振り返って見える景色は正にスイスのようだった。
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2009年に登場したクーペのスーパースポーツのオープン版、コンチネンタルスーパースポーツコンバーチブル。最高出力630ps/最大トルク800Nmを発生する6リッターW12ツインターボを搭載。シフトタイムを50%短縮したZF製6ATが組み合わせられた。0-100km/h加速4.2秒、最高速325km/hとクーペ(0-100km/h加速3.9秒、最高速329km/h)には若干及ばないものの、ベントレー史上最強のオープンモデルとなる。日本での価格は3300万円 |
クルマのことも少し触れておこう。先に出た
クーペ版スーパースポーツのドロップヘッドバージョンである。630psのW12ツインターボに変速時間の短い6AT、リアに駆動力を余計に配分する4WDなど、基本的なメカニズムはクーペ版とほとんど同じ。ただしオープンにしたため、足回りのチューニングが異なっている。GTCスーパースピードよりも90kg軽く、しかも20psもパワフルというのがポイントだ。
オープンにしても何ら不安なく、ニンブルなハンドリングを楽しめた。ミリオンダラーハイウェイを軽やかに駆け上がって行く。クーペ版と同様、ノーマルやスピードに比べて明らかにノーズの動きがシャープで、でかいクルマに乗っているという感覚も希薄。逆に豪快なエグゾーストノートがダイレクトに聞こえるから、スポーツカー気分満点だ。手に負えないほどのビッグパワー&ビッグトルクが容易に引き出せるわけだが、電子制御による躾と絶大なブレーキングパワーのおかげで、ついつい、オーバー3000万円のクルマであることを忘れて、そして隣にケンを乗せていることも忘れて、山間の風光明媚なワインディングをかっ飛ばしてしまった。コンチネンタルモデルの中で、最良の選択が最後になって現れたというわけ。(秋には新型コンチネンタルがデビューするという)
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昼食で立ち寄ったデュランゴの街にて |
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全米屈指の美しいドライブコース、サンワンスカイウェイ(SAN JUAN SKYWAY)。金鉱のくずを使って作られたため、別名ミリオンダラー・ハイウェイと呼ばれている |
昼食はデュランゴ(DURANGO)にて。旨い肉を食った後は、ふたたび素晴らしいルートを素晴らしいクルマで巡るドライブへ。途中、テルライドのようには再復活できず鉱山閉山後は細々と存続するリコ(RICO)などいくつかの小さな村々に立寄りながら、ふたたびゴールのテルライドを目指した。
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途中のいくつかの村に立寄りながらミリオンダラー・ハイウェイを駆け抜ける |
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再びゴールのテルライドへ |