輸入車/注目の輸入車試乗レポート

サーブ復活を担う派手目で真面目な9-5

紆余曲折を経てスパイカー傘下となったサーブ。その門出となる新しい9-5にスウェーデンで試乗してきました。“ちょっと変わったスタイル”のミドルクラスサルーンの走りをリポートします。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

欧州市場で評価の高いオペル譲りのメカニズム

サーブ9-5
スパイカー傘下で初めて登場したミドルクラスサルーン。リニア、ヴェクター、エアロ(写真)の3グレードを用意する。サイズは全長5008×全幅1868×全高1466mm

サーブ、復活。紆余曲折ののち、オランダの新興高級車メーカー/スパイカーが自身のブランドをイッキにメジャー化するべく、伝統ある自動車会社を後押しすることになった。サーブファンにとってはいささかフクザツな気持ちがあるのかもしれないが、以前だってGMの傘下だったわけだ。まずはブランドが存続する。めでたい。

とはいえ、前途多難ではあろう。トロールハッタンの本社工場のみで生産される現ラインナップは、Xとカブリオレを中心とした9-3、そしてこの新型9-5のみ。生産規模は今のところ6万台弱であり、将来を見据えると、とてもじゃないが実用車の世界で生き残れる規模ではない。エコカーや小型車の分野では、積極的なアライアンスが必要となってくる。

この9-5にしても、GM傘下で既に完成されていたクルマであり、よってメカニズムもGMオペルとほぼ同じ。生みの親との関係は切っても切れない、というわけだ。もっとも、メカニズムを共有するオペルインシグニア(日本未導入)は欧州市場における評価も高く、カーオブザイヤーも受賞している。完成度には期待できそう、というのがスウェーデンに出発する前の思いだった。

サーブ9-5
エアロは専用前後バンパーや19インチアロイホイール、スポーツシャシー、ツインテールパイプなどを装備

新たな門出となるフラッグシップモデルのプレゼンテーションは、気取ったラクシャリーホテルや賑やかなリゾートなどではなく、地道に本社工場を起点にして行われた。ブランドの今を知るという意味でも、いい企画だったと思う。現状をありのままに見せてもらったことで、再出発の意思の強さを感じることはできた。

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