VW(フォルクスワーゲン)/シロッコ

シロッコは“踏ん張りの利いたゴルフ”

約20年ぶりに復活した“伝統のネーミング”シロッコ。挑発的なスタイリングの3代目は、スポーツカーライクでも乗用車の平凡さでもないのに、ドイツ車らしいと思わせるうまいところを付いた乗り味です。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

マジメなインテリアと挑発的なスタイリング

VWシロッコ
約20年ぶりに復活した、3世代目となるVWシロッコ。日本には1.4リッター直噴ツインチャージャーエンジンを搭載したTSI(392万円)と2リッター直噴ターボの2.0TSI(447万円)が導入される

VWシロッコ
VWシロッコ
全長4255×全幅1810×全高1420mmとロー&ワイドなスタイルをもつ
まずは、このタイミングでシロッコを導入したインポーターの勇気ある決断に拍手。確かに、格好いいハッチバックカーだし、VW好きには待ちに待った伝統のネーミング復活なんだろうけど、有体に言って3ドアのハッチバックである。今、この日本で爆発的に売れる要素はほとんどなく、一躍人気者にという希望も少ない。けれども、VW好きのロイヤリティを高めるという期待はあろう。ちょっと高いかなあと思う価格設定も、そういうこと(=イメージ)を重要視したものだとみた。

VWにしてはと言うと失礼かもしれないが、挑戦的なスタイリングだ。低く構えた厳ついフロントマスク。VWエンブレムはグリルにはなくフード上にある。薄いサイドグラスエリア、のびやかなルーフ、そして真後ろからみると凸状に広がったリアフェンダーなど、みどころは多い。

VWシロッコ
パドルシフトやオーディオスイッチが付いたマルチファンクションステアリング、HDDナビ(RNS510)などが標準とされた。メーターはゴルフと同様にホワイトイルミネーションを採用

反対に、インテリアは大人しめ、というかVW流。シンプルで機能的、誰もがすぐに慣れ親しめるデザインだ。エクステリアと同様に、もっとぶっ飛んでいてもいいような気もしたが、そこは運転にマジメなVW。ドライブ優先のインテリアとした、と言えそう。

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