VW(フォルクスワーゲン)/ティグアン

VWらしい軽快なコンパクトSUV、ティグアン(2ページ目)

ヨーロッパでは既に大人気を博している、VWブランドの安心感にSUVというスペシャリティさを加えたコンパクトモデル、ティグアン。ヨーロッパのような景色が広がる伊豆ワイナリーで試乗して来ました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

SUVとは思えない軽快で気持ちの良い走り

VWティグアン
最高出力170ps/最大トルク280Nmを発生する2Lエンジンは直噴(FSI)とターボ
チャージャーを組み合わせ高効率を追求、許容トルクの増大などの改良が加えられたティプトロニック付き6ATが組み合わせられる

VWティグアン
クローム仕上げのグリルやアンダーガード、サイドプロテクションモールなどで演出
日差しが強い。太陽が近い感じ。暑い日のヨーロッパのよう。ひととおりのブリーフィングを受け、白いティグアンを借り出した。写真で見るよりも随分と立派で驚いた。特に顔立ちたくましく、これならトゥアレグの弟なんて卑下せずとも胸張って堂々乗れそうだ。構造的に、前はパサート、後はゴルフをベースにしているらしいが、何となくカタチの雰囲気にもそれが現れていて面白い。

インテリアにも遊び心がある。質実剛健なVWイメージはどこへやら。SUVらしく、どこへでも走っていくぞ、というはつらつとした気分にさせる。もっとも質感はけっこうしょっぱい。ゴルフなんかに比べても、安っぽい気がする。まあ、それが嫌だったら上質なトゥアレグを買うしかないのだけれど。

走りは軽快のひとこと。低速域でフロントセクションに若干のふるえが生じ、VWらしい粘っこいテイストを壊している気もするが、速度が乗るにつれVWらしさを取り戻す。特に、5、60km/hくらいでワインディングを流していると、乗り心地、操縦性、ともにSUVとは思えないほど気持ちが良かった。

170psの直噴2リッターターボエンジンにティプトロニック付6ATを組み合わせた1機種のみ。360万円という価格設定はかなり戦略的だと思う。VWブランドの安心感に、SUVというスペシャリティさが加わったコンパクトカー。ヨーロッパでは既に大人気を博している。日本でも成功しそうだ。

VWティグアン
アプローチアングル28度、ディパーチャーアングル25度とオフロード走破性も高い

VWティグアン
ヒルディセンドアシストやギアモードプリセレクションなど5つのシステムを起動させラフロード走行をアシストする「OFF ROAD」のボタンはセンターコンソールに配置
帰りこそ、小田原のラーメンでも食って帰ろうと思ったが、シャトーTSでパスタをいただいた。けっこう旨かった。

撮影:尾形和美・カーセンサー
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