SUVとは思えない軽快で気持ちの良い走り
最高出力170ps/最大トルク280Nmを発生する2Lエンジンは直噴(FSI)とターボ チャージャーを組み合わせ高効率を追求、許容トルクの増大などの改良が加えられたティプトロニック付き6ATが組み合わせられる |
クローム仕上げのグリルやアンダーガード、サイドプロテクションモールなどで演出 |
インテリアにも遊び心がある。質実剛健なVWイメージはどこへやら。SUVらしく、どこへでも走っていくぞ、というはつらつとした気分にさせる。もっとも質感はけっこうしょっぱい。ゴルフなんかに比べても、安っぽい気がする。まあ、それが嫌だったら上質なトゥアレグを買うしかないのだけれど。
走りは軽快のひとこと。低速域でフロントセクションに若干のふるえが生じ、VWらしい粘っこいテイストを壊している気もするが、速度が乗るにつれVWらしさを取り戻す。特に、5、60km/hくらいでワインディングを流していると、乗り心地、操縦性、ともにSUVとは思えないほど気持ちが良かった。
170psの直噴2リッターターボエンジンにティプトロニック付6ATを組み合わせた1機種のみ。360万円という価格設定はかなり戦略的だと思う。VWブランドの安心感に、SUVというスペシャリティさが加わったコンパクトカー。ヨーロッパでは既に大人気を博している。日本でも成功しそうだ。
アプローチアングル28度、ディパーチャーアングル25度とオフロード走破性も高い |
ヒルディセンドアシストやギアモードプリセレクションなど5つのシステムを起動させラフロード走行をアシストする「OFF ROAD」のボタンはセンターコンソールに配置 |
撮影:尾形和美・カーセンサー