Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

“Dセグ最良の1台”に追加されたA4アバント(2ページ目)

運動性能と快適性だけでなく、“アゴ出っ張り過ぎ”なFFフォルムから逃れたアウディA4シリーズに登場したアバント。試乗して、1.8TFSIで十分という意見が多い中、あえて3.2FSIクワトロをオススメします。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

新ドライブトレインによって得たプロポーション

アウディA4アバント
フロントアクスルの位置変更などにより、ショートオーバーハングやロングホイールベースをもつスポーティなデザインとされた(写真は海外仕様)

やはり、プロポーションに注目しておきたい。ワゴンと呼ばれることを嫌うアウディらしい、ダイナミックでスポーティなルックスだ。特に真横からの眺めがいいのは、くだんのフロントアクスル位置、つまりは前輪の位置が前進したからである。前後オーバーハング、タイヤ、ホイールベース、ピラーの出発点、収束点、それぞれのバランスがいい。

サルーン同様にサイズアップを果たし、その存在の強さはA6不要かと思うほど(実際、日本は世界でも数少ない、A6受難の国だ)。全長で+120mm、幅で+55mm、ホイールベースで+165mmとなり、気になるラゲッジスペースも標準時+48リットルの490リットル、後席収納時+76リットルの1430リットルとなるなど、ミッドサイズの本格ステーションワゴンと比較してもそれほど遜色のないスペックだ。

えらいのは大型化したものの、重量増が抑えられた点。厳密な比較はできないけれども、同等グレード比では軽くなるというから驚く。現代の自動車において軽量化は最大の課題である。

アウディA4アバント
ゴルフバックが横向きに2つ入る、490~1430Lの容量をもつラゲージルームは使い勝手も工夫されている

まずは、1.8L直4直噴ターボ+CVTのFFモデル1.8TFSIと3.2LV6直噴+6ATの4WDモデル3.2FSIクワトロの2グレードが導入された。サルーンと同じラインナップ。

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