新開発3L V6スーパーチャージャーエンジン搭載

S4セダンで0-100km/h加速は5.3秒と俊足。ボディサイズは4715×1825×1420mm。ホイールベース2810mm

世界的な不況で、プレミアムセグメントのライバル各社の販売が大きく落ち込む中で、アウディは比較的小さな落ち幅にとどめているとのこと。実質的に成長していると受け取ってもいいような印象です。そのアウディの勢いは止まらず、2009年もほとんど毎月のように何らかのモデルを投入する予定があるというほど。現行A4の登場からちょうど1年後となる2009年3月、アウディS4/S4アバントが発売されました。

アルミニウム調ドアミラーはSモデルの伝統
エクステリアは、専用デザインのエアロパーツ、アルミニウム調ドアミラー、Sデザインの軽量18インチアルミホイール、専用サイドシル、小型リアスポイラー、4本出しのエキゾーストパイプなどが与えられ、標準のA4/A4アバントと差別化されています。また、スポーツチューンを施したサスペンションにより、全高も低めになっています。

注目のひとつはエンジン。これまでS4には4.2L V8の自然吸気ユニットが与えられ、先に登場したプラットフォームを共有するS5にもそれが採用されました。ところがS4には、新開発の3L V6直噴スーパーチャージャーエンジンが搭載されました。これは効率を追求し、高い性能をできるだけコンパクトなシステムで得るという最近のトレンドを鑑み、アウディはS4でこうしたアプローチを試みたゆえのことでしょう。トランスミッションは、縦置きエンジンに合わせて開発された7速Sトロニックが組み合わされます。燃費についても、同クラスではかなり好数値といえるでしょう。
新開発の3.0TFSIエンジンは、最高出力245(333ps)/5500~7000rpm、最大トルク440Nm(44.9kgm)/2900~5300rpmを発生。従来型4.2L V8比で+18%となる10・15モード燃費8.6km/Lを達成

もうひとつは、アウディ初の「リヤスポーツディファレンシャル」です。これは、後輪の左右にかかる駆動力を最適に配分するという機構で、ランサーエボリューションのAYCや、レジェンドのSH-AWD、BMW X6のダイナミック・パフォーマンス・コントロールなどをイメージしてもらうといいでしょう。この新機構により、回頭性が高まるとともに、挙動の安定性が高まります。
リヤスポーツディファレンシャルの作動イメージ。たとえばコーナリング中に加速すると駆動トルクは外側後輪へとより多く配分され、クルマは積極的に曲がりたい方向へと導かれ、前輪の操舵角が正確に反映されるようになり、左右輪にかかるトラクションの差も自動的に修正されることになる。コーナリング中のアンダーステアとは無縁となる。ターンイン時には内側に多く配分することでオーバーステアを抑える


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