ガレーヂに入れておくのがもったいないエンジンフィール
最高出力420ps/最大トルク400Nmの高回転型V8エンジンは0→100km/h加速4.9秒を誇る |
どういうわけか、クーペのM3を初めて乗ったときよりも、楽しくて仕方が無い。試乗車が8千km近くまで距離を延ばしていたからだろうか。恐らく、エンジンが“慣れ”てきたのだろう。これぞM!というべきエンジンフィールの虜になってしまったようだ。
こういうクルマに触れると、ガレーヂに置いておく時間がもったいなくてしようがない。少しでも時間があれば動かしてやりたいし、時間に余裕があるのなら遠出してじっくり味わいたいと思う。要するに、可能な限り、乗っていたくなるというわけだ。
クーペのデザインを踏襲、パワードームをもつアルミ合金製エンジンフードやエアロパーツを装着 |
その日も朝から雨だった。久しぶりの休日。フツウなら家のリビングでごろり。平日は滅多に見ることができない(見ない、だな)、おバカなテレビ番組を惚けて見ながら、昼間からビールでも飲んでいれば幸せだ。晴れているのならともかく、外は雨なのだから読書でもいい。家から出ようとは思わない。
M3がガレーヂにある雨の休日は違った。やっぱり、放っておくのがもったいないのだ。このご時世ムダなガソリンを使うことはないとも思うが、日常の面倒事をうっちゃるにはリフレッシュも大切だ。それが私の場合、クルマに乗ることなのだから、大目にみてもらおうじゃないか。
私はガレーヂから借りているM3セダンを引っ張り出し、そぼ降る雨のなか、とりあえず走り出す。
全長4585mm×全幅1815mm×全高1435mm。価格はクーペより30万円安い973万円(6MT) |
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