デトロイトショーに登場したアメリカンスーパースポーツ
ミシガン州デトロイトで開催される北米国際自動車ショー(デトロイトショー)で発表されたシボレーコルベットZR1 |
エゴとエコ、本音と建前、趣味と実用、パワーと燃費、などなど、そもそもクルマという存在が矛盾だらけだから、例えばモーターショーなどで「省燃費で地球に優しいハイブリッドカー」と同じブースに「ついに600馬力オーバー、史上最強のマシン」が飾られていたりする。クルマに対してニュートラルな姿勢の方ならば、おいおいいったいどないなっているねん、となるだろうが、クルマ好きは、クルマの存在理由をもう少し冷静に考えて対処したいものだ。言ってみれば、ソレはソレ、 コレはコレ、アレはアレ、と。
年初恒例、ギョウカイ賀詞交換会といった風情のデトロイトショーでも、アメリカビッグ3の本音と建前が“全開”だったようだ。ニュースでは割とエコ一色。もちろんエコカーの進化を期待しないわけじゃないが、そもそも矛盾した道具に対して過度の期待も禁物だと思っている。 ことに、日本のような“地球温暖化にほとんど加担していない国”に住んでいると、商業エコ主義に踊らされるのだけは避けたいところ。実用車はきっちり見据えて検討したい。
フィスカー社から発表されたプラグインハイブリッドのコンセプトモデル、カルマ |
ミッドシップスポーツのアウディR8をベースに、V12ディーゼルターボエンジンを搭載したアウディR8V12TDIコンセプト |
ソレはソレとして、趣味のクルマの方がやっぱり語るに面白い。デトロイトショーに出展されたクルマの中で、特に惹かれたのがアウディR8V12TDIとフィスカーだ。前者はルマンと同じディーゼルターボを得てようやく現代のスーパーカーらしくなったと思うし、後者はDB9やZ8のデザイナーによる意欲的な新ブランドだから応援したい気持ちがいっぱい。ただ、いずれのクルマも現段階ではコンセプトカーだ。
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