輸入車/注目の輸入車試乗レポート

DB9の行く年来る年(3ページ目)

6リッターV12エンジンを積むお値段二千万円也の高級クーペ、アストンマーティンDB9。そんな“趣味車の極北”と自動車“趣味”ライターが、年末年始を一緒に過ごしちゃいました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

アストンに乗っている高揚感にハメられる

DB9エンジン
6リッターV12エンジンは450馬力を発する

V12が目覚めます。轟音。ウ゛ォウオン!!と溜まりに溜まった何かを吐き出したかと思うと、すぐに重低音の唸りに変わります。深夜早朝の住宅街ではちょっと迷惑。

走り出して感じるのが、クルマの節々の軽さ。ロータスと共同開発したアルミニウムボディプログラムならではの、ある意味モダンな走り味です。当然、相当にパワフル。ハンドルはかなり軽め。

そのせいか、乗り心地がけっこう悪い。ステアリング剛性が足りなくて、全体的に華奢な印象。でもね、アストンに乗っているぞ!っていう高揚感が、そんなこと忘れさせちゃうんですねえ。世の中のライターさん、みんなハメられてますよ、こりゃ。

高速クルージングの気分が最高です。強力無比に安定している、ってわけじゃないけれど、とにかく気分がゆったりしていますから、少々のネガには動じない。金持ち喧嘩せず、な気分をしばし味わいました。

一応、最後に実用的な話を。年末年始を通じて1200kmほど乗りましたが、高速走行も含めて、燃費は6.9km/h。でっかいミニバン乗ってるようなもんかも知れませんねえ。

DB9
こちらも京都知恩院周辺にて

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