プリウスの純正スピーカーと簡単トレードイン
さて、ここからが本題。アルパインではプリウスの純正スピーカーと簡単に交換できるトレードインスピーカー、SXS-69S(25,200円)を12月から発売予定だ。
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アルパインSXS-69S。6×9インチ楕円ウーファーと70ミリスコーカートゥイーターの2ウェイ構成 |
プリウスの純正フロントスピーカーは、ドアの6×9インチウーファーとダッシュボード上のスコーカートゥイーターの2ウェイ構成だが、SXS-69Sも同じ構成。ただし、ウーファーのマグネットは90ミリ口径の大型だし、振動板はPPインジェクションコーン。またスコーカートゥイーターは純正の55ミリ口径から70ミリに拡大されているし、センターキャップの部分にPEI素材のサブコーンを配置して、高音域を補強している。
見た目は純正のまま音質は大幅向上
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SXS-69Sを装着後も見た目は純正のまま |
そのSXS-69Sを装着したプリウスの音を聞く機会を得たので、報告しておく。以前、現行プリウスの純正システムの音は聞いたことがあり、その音を思い出しながら聴いてみると、まず低音がエネルギッシュかつ引き締まっているのが印象的だ。純正スピーカーよりも磁気回路が強力なので音楽信号に対する追従性が高まるのは当然といえば当然だが、振動板を前後に動かす動作において、振動板を止めて逆方向に動かす力が強まるので、レスポンスのいい音が再生できるのだ。
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ダッシュボード上のグリルを外すとSXS-69Sのスコーカートゥイーターが見える。中央のサブコーンのおかげで高域がよりクリアに/span>そのおかげで、音楽が生き生きと聞こえる。またスコーカートゥイーターの口径が大きくなったおかげで、ヴォーカルの声が太く厚く聞こえるし、サブコーンのおかげで高域の再生レンジはすっきりと伸びているように感じる。総じて、情報量、再生レンジ、レスポンス等、あらゆる面で純正システムと比べるとワンランクもツーランクもアップしたサウンドが楽しめる。欲をいうなら、もう少し音場の広がりが欲しいとは感じるが、これはスコーカートゥイーターの装着位置の影響が大きいと思う。これ以上に広がりある音場を望むなら、トゥイーターをピラーに装着してリスナー方向に向けるといったカスタム装着が必要だろう。
プリウス以外の車種にもトレードイン可能
このSXS-69Sは、プリウス専用というわけではなく、ハリアー、マークX、マークX Zio、カムリ、ハイラックスサーフといった純正6×9インチウーファーを搭載したトヨタ車6車種に対応する。
またパーフェクトフィット・キットも、プリウス用だけではなくミニバンを中心にさまざまな車種用が用意されているので、スピーカーを交換してみたいとか、AVナビを純正風に違和感なく取り付けたいというなら、アルパインのサイトのクルマ別情報で確認したい。