1月8日から11日の4日間、米ラスベガスで行われた世界最大の家電製品の見本市=インターナショナルCESのレポート。2回目は海外ブランドの注目モデルを中心にお届けします。

カーオーディオにもエコの波!?

昨年から傾向はあったのだが、今年はより顕著になった。効率良く増幅できるD級増幅の採用によるパワーアンプのコンパクト化と省電力化である。
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JLオーディオが参考出品したデジタルアンプ。トップパネルはB5サイズ
カーオーディオでその流れに先鞭を付けたのは、昨年発表されたアルパインPDXシリーズだが、今年はアメリカのJLオーディオが、コンパクトなデジタルアンプ(D級アンプ)を参考出品した。4チャンネルアンプとモノラルアンプの2モデルで、両モデルとも表面積はアルパインDPXシリーズとほぼ同じB5サイズ。シート下に設置してもいいし、トランクやラゲッジルームに組み込んでも邪魔にならない大きさがいい。なお発売時期や日本への導入時期、価格等は未定だ。

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パイオニアのPRSシリーズ。これは2chのPRS-D2100T
パイオニアの新しい「PRSシリーズ」もコンパクト&ハイパワーなD級アンプだ。2ch&4chモデルにはクラスFDというロゴが記されているが、これはフルレンジ再生可能なD級アンプという意味。サイズは304(幅)×195(奥行)×56(高さ)ミリと、アルパインやJLオーディオに比べてやや大きいが、これまでのPRSシリーズ・アンプと比較すると、大幅なサイズダウンを果たしている。出力は4ch機が75W×4、2ch機が150W×2。同サイズの400Wモノラルアンプと、一回り大きなSPL(音圧競技)用モノラルアンプ2モデルもラインアップする。

ところでデジタルアンプとは?

デジタルアンプ、またはD級アンプとは、スイッチを高速でON/OFFする(スイッチング動作)によって、信号を増幅する方式。一般的なパワーアンプはA級、AB級、B級アンプといって、トランジスタやパワーICなどの素子の信号増幅機能で増幅しているのだが、これらとは動作が違う。

一般的なアンプはつねにトランジスタに電流が流れているので発熱する。とくにA級アンプは信号の有無や強弱に関わらず一定以上の電流が流れるため熱くなりやすいし、大パワーを引き出しにくいのだが、歪みは最も少ないので高級アンプに好んで採用される。

D級アンプは逆に、少ない消費電力でハイパワーを引き出すことができるし、発熱も少ないのだが、歪みという点では不利とされている。そのため、数年前までは主にサブウーファー専用のモノラルアンプとして使われることが多かった。しかし、ここ数年で一気に高音質化、フルレンジ化の開発が進み、一気にハイファイ用のアンプとしても使われるようになってきた。とくにB&O ICEpowerが開発したデバイスが出回ってから、続々と高音質のD級アンプが登場し始めたわけだ。

次ページはほかにも続々と登場したパワーアンプの注目モデルを紹介します。