吸盤式の取付スタンドで着脱が簡単に
クルマへの装着方法も変更。サンヨー・ゴリラでは初めて、吸盤式の取付スタンドを採用した。ダッシュボード等の上に置いてレバーを押すだけの簡単操作で吸着でき、取り外しもレバーを起こしてはがすだけと、簡単だ。サンヨー・ゴリラでは初めて吸盤式のスタンドを採用 |
最近はPNDを狙った車上荒らしが増えているそうだが、クルマから降りるときに取付スタンドごと外してグローブボックスなどに隠しておけば、盗難の予防になる。それよりなにより、他車への載せ替えが簡単。従来の貼り付けタイプのスタンドは、他車へ載せ替える時に取付スタンドを買い足さなければならなかったが、吸盤タイプのスタンドなら、取付スタンドの買い足しは不要。1台のPNDを家族で共有する場合などに便利だ。
測位はGPSのみ。SSDの容量もライト
スリム化したことで、NV-SB540DTと比べてみると省略されている機能もいくつかある。まずゴリラジャイロ。NV-SB540DTはジャイロセンサー&加速度センサーでGPSをサポートするゴリラジャイロのおかげで、測位精度を高めていたが、NV-LB50DTは基本的にGPSだけで測位を行う。電子コンパスも歩行モード時のみで働く。この測位性能に関しては、後日、実機で試してレポートしたい。内蔵SSDはNV-SB540DTの半分の容量の4GB。そのため、詳細市街地図は未収録だし、交差点名称の音声読み上げを省いたり、方面看板案内の収録数を減らすなど、地図情報や案内情報も多少、簡素化している部分はある。またVICSに対応していないので、渋滞情報の取得はできない。
検索データはNV-SB540DTと同等
ともあれ、個人宅を含む約3,000万件の電話番号や約3,500万件の住所など、検索データはNV-SB540DTと同等だし、ゼンリンデータコムのWebサービス「いつもドライブ」と連携して、地点情報を転送できたり、まっぷるマガジンのまっぷるコードを使った検索ができるなど、検索機能に抜かりはない。要するに、オンダッシュナビ感覚で、1台のクルマにじっくり据え付けて使うなら測位性能に優れ渋滞情報も拾えるNV-SB540DTやNV-SD730DTがいいだろうし、クルマの中だけじゃなく外に持ち出して使いたいとか、複数のクルマで1台のナビを共有したいというのなら、NV-LB50DTのほうが便利。バリエーションが増えたことで、よりユーザーの用途に合ったPNDが選べるのはうれしい限りだ。
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