iPod対決に向け、マイカーのオーディオをシステムアップ!
カーオーディオ専門誌「Auto Sound」で、編集長との「iPod対決」を始めたことは、以前の記事でお伝えしたとおり。要するに、iPodの音楽をクルマの中でいかにいい音で聴くかを、お互いのクルマで実践しようという企画だが、構想がどんどんふくらみ、どうせなら課題曲を決めて、読者および審査員に審査してもらって決着を付けようということに。そこで、課題曲をジャズピアニスト、小曽根真さんの「ジャングル」と、メキシコ出身のギターデュオ、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラの「激情ギターラ!」を課題曲に決めたところ、なんと小曽根真氏が審査員を引き受けてくれることに。これは負けるわけにはいかない。ということで、久しぶりにマイカーのオーディオシステムをグレードアップすることにした。
カロッツェリアのCDメインユニット、DEH-P01に変更
前回の記事で、iPodの音楽をいい音で楽しむには、iPodの音楽信号をヘッドユニットまでデジタル信号で伝送するのが有利という結論に達した。しかし、これまで使用していたカロッツェリアAVH-P900DVAというインダッシュモニター付きのAVメインユニットはiPodアダプターを介してiPodの音楽信号をデッキに送り込む方式。つまりアナログ信号である。下段がカロッツェリアのCDメインユニット、DEH-P01 |
そこでデジタル伝送に変更するべく、カロッツェリアのCDメインユニット、DEH-P01(105,000円)に変更することにした。この機器に決めたポイントは
- iPodの音楽信号をデジタル伝送できる
- デジタルプロセッサーを内蔵しきめ細かい音質・音場調整ができる
- カロッツェリアの最上級機「Xシリーズ」のノウハウが注ぎ込まれている
- アナログオーディオ回路も手を抜かずしっかりと作られている
- 内容を考えるとリーズナブルな価格
iPodのデジタル伝送、調整能力など総合的に考えての選択
iPodの音楽をデジタル伝送できるヘッドユニットは、カロッツェリアにも他にいくつかあるし、アルパイン、ケンウッド、クラリオンなどのメーカーでもラインアップしている。その中でDEH-P01を選んだのは、総合的に最もいい音になる可能性が高いのがDEH-P01だからだ。たとえばケンウッドのU929(73,500円)というモデルも、けっこう音質はいい。しかもデジタルクロスオーバー、イコライザー、タイムアライメントといったデジタル調整機能も搭載している。しかし、その調整幅を比べると、DEH-P01のほうが、よりきめ細かい調整ができる。またアルパインのiDA-X305(42,000円)も、iPodを中心に楽しむにはいいモデルだ。しかし、イコライザー等の機能がなく、別売りのオーディオプロセッサーが必要なのと、CDプレーヤーが無いというのが個人的にはネック。ほかのモデルは、手軽にiPodの音楽を楽しむにはいいが、そこに「いい音で」と一言入ったときに、物足りなさが残る。というわけで、「iPodの音楽をいい音で楽しむ」ことを最も高いレベルで満たしてくれるのが、現時点ではDEH-P01であろうというわけだ。
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