より低コストでいい音を楽しみたいなら
それでも「メインユニットに10万円は高いなぁ……」と思う人のためにカロッツェリアはDEH-P940(52,500円)というメインユニットも用意した。このモデルは、大人気だったDEH-P930(78,750円)のモデルチェンジ版だ。DEH-P940は大人気のDEH-P930とほぼ同等の性能&機能を持ち、価格は約25,000円ダウン |
そのため調整機能もまったく同じ。オートタイムアライメント&オートイコライザーで、個々のクルマに合わせた音場&音質に自動補正できるし、ネットワークモードで使用すれば、L/R独立3ウェイデジタルクロスオーバーネットワーク機能が使える。タイムアライメントもチャンネルごとに調整できるし、イコライザーはL/R独立で調整可能。16バンドだから、3分の2オクターブごとに調整できる。
DEH-P940とDEH-P930の音質差はほとんど無し
ただ、DEH-P930では銅メッキだったシャーシが、普通の鉄板シャーシになったり、背面のライン出力の端子が金メッキではなくなるといった部分でコストダウン。その代わりに、それほどコストをかけなくても音質アップにつながるCDメカのダンパー機構を新採用。DEH-P930とDEH-P940を2台並べて聞き比べてみたが、音質の差はほとんど感じられないほどだった。またUSBを装備していないので、iPodの音楽を聴くには、iPodアダプターのCD-IB10II(10,500円)が必要。この場合、iPod内で音声をアナログに変換してIPバスを通じて音声をアナログ伝送するから音質はそれなり。だからiPodもいい音で楽しみたいというなら、思い切ってDEH-P01を手に入れるか、他の機器を探したほうがいいと思う。
しかし車内で聴くメディアはCDが中心という人なら、DEHPP940は抜群のコストパフォーマンスを持っている。これほどの音質をこの金額で提供してくれる機器はほかにはないし、この価格帯で、これほどのデジタル調整機能を持った機器も他にはないのだから。
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