PNDの展示もやや減少傾向
次にPND。昨年は、アメリカ、ヨーロッパ、日本、アジアのメーカーがこぞってPNDを展示していたが、今年はメーカーがだいぶ減少していた感じだ。とくにアジアのメーカーの減少が著しいような印象だ。MioのナイトライダーGPSは映画「ナイトライダー」に登場するナイト2000の声で音声案内 |
そんな中でもMioなど、日本にも輸入されているメーカーは、製品の信頼性が高く、またメーカー自体の体力が強いのだろう。大きなブースを構えてアピールしていたのが印象的。新しい市場ではあるが、すでに淘汰が進んでいるのだろう。
クラリオン・マインドが商品化
機能的には、それほど大きな進化はないように感じた。というのも、昨年、クラリオンがマインドを参考出品したように、昨年のモデルで大きな機能進化があったからだ。そのクラリオン・マインドは市販モデルを展示。Wi-Fiやブルートゥースに対応し、ナビゲーションだけではなく通信に対応。グーグルマップにアクセスして地点情報を送ったり、逆に取り込んだり。YouTubeやMySpaceにも簡単にアクセスできるし、ファイヤフォックス・ベースのブラウザを搭載しているので、インターネットのサイトも見られる。昨年、参考出品されていたクラリオン・マインドがついに商品化。Wi-Fi対応でカーナビのほかインターネット・ブラウザ、音楽・動画プレーヤーなどの多彩な機能を持つ |
また音楽、動画の再生機能も搭載。心臓部にはインテルAtomプロセッサーを搭載し、昨年の参考出品モデルに比べて、動きが大幅にスムーズ&スピーディになっていたのが印象的だ。
ソニーはブルートゥースを内蔵
ソニーは画面が4.8/4.3/3.5インチの3サイズ・計4機種をラインアップしていた。そのうち最上級モデルのNV-U94Tと4.3インチモデルのNV-U74Tはブルートゥースを内蔵。NV-U74Tは対応携帯電話とのコンビでハンズフリー通話ができ、NV-U94Tはハンズフリー通話のほか対応音楽プレーヤーがあれば、音楽のストリーミング再生にも対応している。ソニーのNAV-Uはブルートゥースを内蔵しポータブルプレーヤーとのリンクも実現 |
デザインは、現行のNV-U3をベースに四隅を丸くラウンドさせた感じ。NV-U84というモデルが、デザイン的にはもっともNV-U3に近いが、このモデルもハイブリッドセンサーのポジションプラスを内蔵していない(ポジションプラス搭載はNV-U94Tのみ)など、国内販売モデルとは仕様が異なるので、国内モデルがどうなるのかは不明だが、もしNV-U3がモデルチェンジするとしたら、ブルートゥース内蔵のNV-U94Tに近いモデルということになりそうだ。
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