カーナビ・カーオーディオ/カーオーディオの知識

スピーカー交換に挑戦! その2(2ページ目)

その1に引き続き、カロッツェリアのキットを使ったスピーカー交換の実践。今回は、スピーカーの取り付け、制振、遮音等の作業まで。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

スピーカー背面の鉄板を制振&吸音

バッフルボードの固定が終わったら、スピーカーの裏側にあたるドアの外側の鉄板に、4層構造吸音・制振マルチファンクションマットを貼る。これは特殊制振ウレタンを高密度制振材で挟み込んだ制振層の上に吸音ウレタンを重ねた構造。スピーカー裏の鉄板の振動を抑えるとともに、ドア内部の反射音や定在波を効果的に抑える役目だ。

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奥に貼ってあるのがマルチファンクションマット。スピーカー背面の音の拡散・吸音を行う。
なぜ、これが必要かといえば、スピーカーは振動板の全面から音を出すと同時に、後ろからも音が出ているから。このスピーカーの背面から出た音が、ドアの鉄板にぶつかって反射し、振動板の正確な動きに悪影響を与えたりするのだ。ましてや、ドアにスピーカーを装着した場合、裏の鉄板との距離が極端に近いので、反射した音が悪影響を及ぼすことは必須。そのため、スピーカーを交換するならば、スピーカー裏の鉄板部の制振&吸音は、必ずやっておきたい作業だ。

吸音のしすぎに注意。音を聞いて加減したい

ただし、音を吸収しすぎると、音が死んでしまった感じで、音楽の躍動感を感じなくなってしまうケースもあるので注意。スピーカーを取り付けて音を出した後、どうも音楽が生き生きと感じないと思ったら、吸音材を少しカットしてみて調整するのもひとつの手だ。

また、マルチファンクションマットを貼る前には、鉄板をきれいに磨いておくこと。このドア内の鉄板は、水が入り込む部分だから、けっこう汚れている。その汚れたままで貼り付けてしまうと剥がれやすく、トラブルの元となりかねない。たとえば、剥がれ落ちたマットがドアの水抜き穴を塞いで、ドア内に水がたまってしまったり。そうならないように、クリーナーで丁寧に拭いた後、強く貼り付けたい。

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