２台のライト版AVナビについて考える

ライト版AVナビが２機種登場

この秋、イクリプスとカロッツェリアから、２台のライト版AVナビが登場した。AVNライトと楽ナビライトである。この２台、べつに示し合わせたわけではないだろうが、内容が良く似ている。ともに２DIN一体型でAV機能を搭載。ナビデータはフラッシュメモリーに収録しているというあたりである。

楽ナビライトは、2DINオーディオにエアーナビが合体したようなもの

このライト版AVナビは、いわば2DIN一体オーディオとPNDを合体させたようなモノと考えればいいと思う。それは、楽ナビライトを見ればわかりやすい。楽ナビライトの機能は、通信系こそ多少、省略されている部分があるが、エアーナビとほとんど同じ。モニターサイズも、エアーナビそのままの5.8型である。

PNDのヒットがライト版AVナビを生んだ

このようなAVナビが生まれた背景には、PNDのヒットがあると思う。昨年あたりからPNDの普及は一気に進んだが、そのせいで、従来型の本格ナビの売り上げが極端に落ち込んだわけでもなかった。ということは、これまでカーナビに興味を示さなかった人が、PNDを購入しているということがいえる。

その「これまでカーナビに興味を示さなかった」理由を考えてみると、従来型の本格ナビは高くて手が出ないというのが大きいと思う。そこで、PND並みのリーズナブルな価格で、PNDの弱点を補うものを作れば、新たなカーナビ需要を生み出すことができるのではないか。それが、２社から同時にライト版AVナビが登場したひとつの理由だろう。

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