透明度が高いとなぜ音がいいのか
ところで、前に出た「なぜ透明度が高いと音がいいの?」という疑問である。それには、CDプレーヤーがディスクから音楽信号を読み取るしくみを考えてみるとわかりやすいかもしれない。CDプレーヤーがディスクから信号を読み取る時には、ピックアップからCDの信号面に向けてレーザー光を発する。ディスクにはビットという凹凸で音楽信号が刻まれ、そのビットを覆う形で反射膜がある。その反射膜に反射して戻ってきたレーザー光が、デジタルの音楽信号というわけだ。
SHM-CDとは?を参照
このとき、レーザー光は信号面の上にあるポリカーボネートの層を通るわけだが、透明度が高いとデータの読み取りがより正確にできるというわけ。またビットが正確かつ精密に形成されるよう、生産にもこだわっている。
限定生産だから品切れ続出中
SHM-CDは現在、ユニバーサル・ミュージックが発売していて、過去の名盤を中心にコンスタントにタイトルを増殖中。限定発売なので、人気のタイトルは発売後、すぐに売り切れてしまうという話も聞く。できれば限定生産を止め、常に入手できる状態にして欲しいし、マーズ・ヴォルタの最新作「ゴリアテの混乱」をSHM-CDで出したように、旧盤だけではなく新譜もSHM-CDで出して欲しい。それどころか、世の中のCD、すべてをSHM-CDにしてもらいたいものだ。
SHM-CDと通常CDを聞き比べてみれば、手持ちのオーディオシステムの金額を問わず、音の違いがわかるはず。そして、いい音を求めてオーディオシステムのグレードアップにいそしむ人の気持ちも少しはわかると思う。ちょっとでもいい音で音楽が聴ければ、より気持ちがいいのだ。
ベスト盤も続々登場。お気に入りのアーティストのベスト盤が出たら、即買いすることをおすすめしたい |
SHM-CD(ユニバーサル・ミュージック)
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