音がいいと評判のSHM-CDとは?

音質にこだわる音楽ファンなら、すでに手に入れている人も多いと思う。いまさらながら、SHM-CDの話である。SHM-CDとは「スーパー・ハイ・マテリアルCD」のこと。CDの信号が記録されている反射膜の上をカバーするポリカーボネート樹脂に、従来のCDのものとはまったく異なる液晶パネル用途の透明度の高いポリカーボート樹脂を使ったものだ。

なぜ、透明度が高いと音がいいの? という疑問はさておき、考えるより聴くが易し「これがSHM-CDだ!~ロックで聞き比べる体験サンプラー」というCDを聴いてみた。このCD、通常盤とSHM-CDの2枚組で、それぞれにまったく同じ音源が収録されているから、盤による聞き比べができて1000円(税込み)と、お買い得のディスクだ。
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「これがSHM-CDだ!~ロックで聞き比べる体験サンプラー」は生産終了し店頭在庫のみ。すでに品切れかも。第2弾は9月2日に発売予定


音が自然でなめらか、かつ鮮度が上がった!

1曲目はヴェルベット・アンダーグラウンドの「Sunday Morning」。アナログ盤からCDまで、かつて、さんざん聴いた曲だが、ニコの声など「録り直したんじゃないの?」と思うほど、鮮度がまったく違う。もちろん、約20年も前に亡くなっているわけだから録り直すことはできないわけだが、CDだと特にスカスカに聞こえる演奏も、密度が増すとともになめらかに聞こえる。「あれ? こんな音、入ってたっけ?」と思うこともしばしばだ。

CD1枚を通して聴いてみて感じたのは、より生の音に近くなった印象。音が太くて、厚くて、重くて、強くて、生き生きして、密度が増す。また、音の周りにまとわりついていた膜が1枚剥がれた感じの鮮度感。まさにいいことずくめだ。

そして、このSHM-CDが優れているもう一つのポイントは、CDプレーヤーなどの機材を買い換える必要が無いこと。手持ちのCDプレーヤーで普通のCDと同じように再生できるし、いい音で聴けるのだ。

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