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ソニーのPND第2弾、NV-U2を試す!(2ページ目)

ソニー(SONY)が昨年末に発売したPNDが「NV-U2」。優れた測位性能とビーコンVICS対応で、ライバルとの違いが鮮明に!

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド


測位性能の高さはPND随一

前ページで述べたように、NV-U2はNV-U1の弱点を解消した上で、NV-U1が持っていたアドバンテージを、しっかりと受け継いでいる。ほかのPNDには無い、NV-U2ならではの特長は、測位性能の高さ。そして、オプションの光/電波ビーコンを追加できることだ。

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首都高の高架下を走ってもしっかりと自車位置ををトレース
測位性能に関しては、GPSのみで測位するPNDだから・・・とある程度あきらめている人もいると思う。もちろん他社のPNDも、空が開けていてGPS衛星からの信号をしっかりと捉えられる場所なら、自車マークがずれることはほとんどない。それほど、最近のGPSは精度が上がっているが、問題はGPSの信号を受けられない場所。たとえば、高架の高速道路の下の道、立体交差のアンダーパス、トンネルの中といった場所だ。GPSだけで測位する一般的なPNDは、GPSの信号が途切れた地点で、自車マークが止まってしまう。

トンネル内の分岐でも正確に自車位置を示す!

ところが、NV-U2は違う。GPSの信号を受けていない高架下の道路でもトンネルの中でも、自車マークがクルマの居場所を追従している。驚いたのは、環八井荻トンネルの分岐でもしっかりと正確な位置を示したことだ。

都内にお住まいの方ならご存じと思うが、一昨年、環八の南田中地区が開通し、井荻トンネル内に分岐&合流ができた。外回りを走っていると、右車線が環八、左車線が笹目通りに分岐する。ここを走ると、GPSのみで測位を行う一般的なPNDはトンネルの入り口付近で自車マークが止まったままだが、NV-U2はトンネル内でも自車マークが動いている。しかも、分岐を環八方面に向かいさらに側道へと向かったら、自車マークも地図上の正確な道をトレースするのだ。

この測位性能は、PNDとしては特筆すべきもの。それもそのはずで、NV-U2にはジャイロセンサーや気圧センサー、加速度センサーを内蔵。これとGPSを組み合わせたポジションプラスGというハイブリッド測位で、PNDではダントツの測位性能を獲得したわけだ。

光/電波ビーコンで詳細な渋滞情報をゲット

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オプションのVICSビーコンユニット(オープン価格)
NV-U2のもう一つのアドバンテージは、オプションで光/電波ビーコンユニットを用意していることだ。FM多重VICSを搭載したPNDは他にもあるが、光/電波ビーコンVICS対応のPNDはNV-U2だけ。ビーコンVICSの情報はFM多重VICSに比べ詳細だし、渋滞を回避するルート探索ができるのもビーコンVICSならではだ。

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都内では渋滞情報が必須。道案内画面はこんな感じ。矢印と距離、交差点名、レーンガイドが表示される
やはり都内など、渋滞が多いエリアでは、VICS情報の有り/無しで安心感が大きく違う。という意味では、高架道下の道やトンネル内などでの測位性能を含めて、NV-U2は都会向けのPNDといえそう。ワンセグチューナーを内蔵していないあたりが、他社PNDと比較検討したときに悩みどころになりそうだが、いまどきワンセグ放送を見られる機器は携帯電話やらなにやら、いくらでもある。ということを考えれば、PNDはナビ性能を重視していいと思う。そう考えたとき、NV-U2は選択肢の第一候補に挙がる。

【関連リンク】
・ソニーNAV-U NV-U2
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