ホーム用に続きカー用高級スピーカーが登場
これはホーム用のDS-MA1。1本100万円の高級スピーカー |
その前に、このブランドを知らない人のために、まずはダイヤトーンのことを簡単に説明しておきたい。ダイヤトーンとは三菱電機のスピーカーブランド。NHKと共同で放送用モニタースピーカーを開発し、1947年に完成した16センチ・フルレンジスピーカーのP-610シリーズや、2ウェイバスレフ式の2S-305(1958年)など、名機と呼ばれるスピーカーを数多く生み出している名門ブランドである。
高級ネットワーク付属の16センチセパレート2ウェイシステム
16センチウーファー+25ミリトゥイーター +パッシブネットワーク2個ずつのセット |
さてDS-SA3である。初めてじっくり試聴したのは、昨年末。某カーオーディオ専門誌の試聴室でのことだったが、その音は衝撃的だった。そのときは同時に他のスピーカーもいくつか試聴したのだが、同じ曲を聴いても聞こえ方がまったく違う。細かい音の再現性が群を抜いて高く、レスポンスも抜群にいい。まさに、CDに記録された信号を漏らさず、そのまま伝えるという感じの音だった。
ただし、その時はネットワークが試作品。大きな木箱に大型のパーツが詰まっていて、すでに発表されていた付属ネットワークのケースに「本当に収まるのか、もし収まったとして同じ音を出せるのか」懐疑的でもあった。
試聴は40リットルの密閉箱に入れた状態で
DS-MA3同様のスプルースのバッフルを採用 |
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