輸入車/注目の輸入車試乗レポート

The king of SUVか?ランドクルーザー(5ページ目)

ランドクルーザーがモデルチェンジし、100から新型の200になった。その走行性能、デザイン、造り込み、ステイタスは、ライバル達と比べてどうだ?

執筆者:松本 明彦

レクサスは?


前モデルのランドクルーザー 100では、「白鳥座」を意味するランドクルーザー シグナスが用意された。エクステリアでは専用グリルやテールランプ、ガーニッシュ。インテリアでも本革シートや本木目、パワーシートをはじめとする数々の特別装備を備える最上位モデルだった。そしてこのシグナスは、アメリカで発売されるレクサスLX470を基にして、作られたモデルだった。

今回ランドクルーザー 200の発表に先立ち、春のニューヨークモーターショーで、V8 5.7L 最大出力381ps 最大トルク55.4kgmのエンジンと6ATを積むレクサス LX570が発表された。エクステリアではグリルやバンパー、テールランプやガーニッシュ、サイドステップやルーフレールなど、今まで以上にランドクルーザーとは大きく差別化が図られている。インテリアでも、専用デザインのセンターコンソール、シート以外にもアームレストやセンターコンソールサイドまで回り込むなどふんだんに使われた本革、本木目(ランドクルーザーでは実は木目調)、電動格納3rdシートなどより豪華にプレミアム感漂う。

レクサス LX570のデザインは、このランドクルーザーとは大きく差別化される。

レンジローバーに真に対抗するためには、SUVではなくLUV(ラグジュアリー・ユーティリティー・ヴィークル)のレクサス LX570の登場を待たなければいけないだろうか?

十分に豪華なランドクルーザーのインテリア。

ランドクルーザーは、そのサイズ、走行性、走破性、静粛性、作り込みで確かにThe king of SUVと言える。大型の高級SUVを狙っているのなら、ベストの一台だろう。しかし現在のところ日本導入計画はないLX570が発表されれば、さらに高級輸入SUVの需要をも食ってしまう魅力のモデルになるだろう。
(写真・文 松本明彦)

*撮影協力:長岡造形大学


<関連リンク>
・ランドクルーザー

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