存在感あり、クルマに乗る人を守るワッペングリル

全体のフォルムは、モノフォルムに近づく。歴代続く、安心感を与える太いCピラー。

新型も、歴代ゴルフ同様太いCピラーと、どこから見ても台形の安定したシルエットを持つ。しかし、バンパー、ヘッドランプといった各パーツは、ボディとの一体感を強め、ノーズとキャビンの構成も、フロントボンネットの角度をつけ、フロントウィンドウを寝かせ、Aピラー根元にR(曲面)をつけて、よりモノフォルムに近づけたモダンなフォルムだ。また水平基調だった歴代モデルから、新型は緩やかなウェッジシェイプ(楔形)基調になった。ボディはキャラクターラインも少なく、シンプルで張りのある上質な面だ。

歴代の水平基調から、緩やかなウェッジシェイプとなった5代目。

そしてドイツ車としては珍しい、長いフロントオーバーハングと短いリアオーバーハングが、ウェッジシェイプと共に前進感を強調。横から見たフェンダーとタイヤは面一(《つらいち》面が同一面で揃うこと)で、ほとんどパンパン。地面を掴むような踏ん張り感に溢れ、高い走りの実力を予感させる。

フェンダーとタイヤは、ほとんど面一。

フロントグリルは、最近フォルクスワーゲンが展開し出したワッペングリル。Aピラーからボンネットを通じ、グリルを通ってバンパー下まで続く、Vの字で縁取られるラインのグリルだ。実はこれは、初代ビートルの前から見たVの字のボンネットラインや、フォルクスワーゲン マイクロバス(タイプII)の同じくVの字のフロントのラインからの、テーマの引用。と同時に、同じグループのプレミアムブランド アウディのシングルフレームグリル同様、大きな顔、大きな口を暗示し、存在感を際出させる。また中央のシルバーメタルの太い水平ラインは、上質感を出すと共に、クルマに乗る人を守るガードをイメージ。フォルクスワーゲンでは、R32、GTI、パサート、クロスポロ、イオスと、このワッペングリルを展開するが、ブランドアイデンティティのイメージを共有しながらも、車種ごとにこのデザインはアレンジしていくようだ。

ワッペングリルは、存在感を際立たせ、クルマに乗る人を守るイメージ。