高級時計のようなメーター
DB9やヴァンキッシュンは全車、トランクに傘を装備する。雨の多い英国のクルマならでは?紳士の国だから?オーナーではなく執事が差す?いろいろ想像させられる。グリップ部にはもちろんレザー。 |
インテリアの白眉はメーター。某ベテランカーデザイナーが「若いデザイナーがメーターをデザインする時には、『時計を一つデザインするつもりでやってみろ』と言っている」と言っていたが、DB9のメーターは正に高級時計のよう。そのアルミの質感、断面形状、レタリング、青白い照明など、どれをとっても質感高く美しい。このデザインや製造は、計器メーカーだけでなく、時計メーカーのノウハウが入っていると思われる。
見よ、このメーターを。ため息が出るほど美しく質感高い。 |
DB9には、シフトレバーがない。センターコンソール上部に並ぶボタンが、実はそれぞれP-R-N-Dのシフトボタンなのだ。このボタンでオートか、コラムのマグネシウム合金製パドルシフトでマニュアルにもシフトチェンジができる。
シフトボタンと並ぶ中央のクリアガラス製のボタンは、エンジンスターター。火を入れると、正に咆哮と言える音色を聞かせてくれる。
センターコンソール操作部もアルミとウッド。ディスプレイは、OEL(オーガニックエレクトロルミネセンスディスプレイ)ならではの解像度と鮮明度。シフトレバーの代わりに並ぶ、シフトボタン。中央はクリアガラス製のエンジンスターターボタン。標準でも128Wの、あのLinn社製のオーディオシステムは、オプションで同じ、Linn社製950W!オーディオシステムにアップグレード可能。 |
細部裏側にまで及ぶレザー、シングルピースのウッド、アルミニウム、もしくはマグネシウム合金製のスイッチやドアハンドル、そしてクリアガラス製のボタンと、全てが本物の素材というところが実に贅沢だ。
ドアトリムもウッドとレザー、ドアハンドルはアルミ、と全てが本物の素材だ。 |
エンジンは前車軸後方のフロントミッドシップレイアウト。その前にはアルミニウム製クラッシャブルゾーン。ちなみにDB9の安全システムは、同じPAGグループで安全性の世界のリーディングカンパニー、ボルボの最新テクノロジーが装備され、ボルボで設計、試験されている。
6L V12 450psのエンジンは、 最高速度265km/h(クーペは300km/h) 0-100km/hは5.1秒(MTは4.9秒)。前車軸後方のフロントミッドシップに積む。その前にはアルミニウム製のクラッシャブルゾーン。 |
組み上げて最終検査をした責任者の名前が、エンジンルーム内プレートに記されている。 |
組み上げて最終検査をした責任者の名前が、エンジンルーム内プレートに記されているのが、ハンドメイドのアストンマーティンならでは。クラフトマンシップと最高級の素材で、理想主義的に作られたアストンマーティンDB9。それはとてもエクスクルーシブな存在と言えよう。
とてもとてもエクスクルーシブな存在が、DB9。 |
(写真・文 松本明彦)
<関連リンク>
・DB9 ヴォランテ アストンマーティン赤坂
・アストンマーティンの情報
・「2005東京モーターショー」写真レビュー アストンマーティン
・オーナー訪問No.5 Sさん DB4と夢のガレージライフ
・LINN JAPAN
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