輸入車/注目の輸入車試乗レポート

オーナー訪問No.11 南原社長のローバー75(2ページ目)

「マネーの虎」で人気に、売り上げが100億円にまで迫ったオートトレーディングルフトジャパン社長の南原竜樹氏。その後MGローバー社の経営破綻を受け、MG Rover Nipponの業務終了を余儀なくされるが、今彼は・・・

執筆者:松本 明彦

エレガントなエクステリア、コージーなインテリア

英国車サルーンに見られる尻下がりスタイルが、実はエレガントさを生む。

テールは左右幅方向にも、グッと絞られている。

今まで取り上げてきたウェッジシェイプ(楔形)のクルマ達とは違い、ローバー75は尻下がりだ。そして実はロールスロイス、ベントレー、ジャガーなど英国のサルーン(4ドアセダン)は、押し並べて尻下がりだ。そしてこのテールはプランビュー(上からの図)で見ても、左右でもグッと絞られ、このことが実は、英国のサルーンにエレガントさ(上品さ)を与えている。

クロームのラインも優美。手間がかかっている。

そして75では、ロールスやデイムラーさえもやめてしまった、コストのかかるショルダーラインのクロームラインもまだ引かれ、一段と優美さを添える。フェンダーの張り出しも控えめで、大きなR(曲線)で構成されたキャビンは、たおやかな表情を作る。このローバー75のデザインは、リチャード・ウーリー氏によるものだ。

フェイシアはライトオークウッド。ステアリングもウッドとレザーのコンビネーションだ。

フルーティングパターンと呼ばれる縦溝縫製のシートに、コントラストパイピング。

インテリアは英国で言う、正にコージー。コージーコーナーのコージーで、「居心地のいい」という意味。インテリアを構成する色、素材、形、大きさ、配置は適切で、人にとって落ち着ける空間になっている。たとえばライトオークウッドのフェイシア(インパネ)、ウッド&レザーのコンビネーションのステアリング。シートは上質な革を手間暇かかるフルーティングパターンと呼ばれる縦溝縫製に、さらにパイピングを施した凝った仕立て。このパイピングはシートを縁取り、カラーにコントラストを付け、美しく上品に見せる。

メーターのレタリング、カラー、形状も上品だ。
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