Wouldn't It Be Loverly?(素敵じゃない?)
S30型ではボディと別体であった金属製バンパーは、S130、Z31、Z32と進むにつれボディとの一体化を強め樹脂になっていく。そしてこのZ33ではノーズからほぼ垂直にストンと落とし、完全にボディデザインに溶け込んで、塊感と力強さを表現する。
プランビュー(平面図)でのボディの基本面は、前後に大きく弓なりにしなり、凝縮された極めて力強い塊を感じさせる。 |
ドア断面は、ドアハンドル下辺りが最も張り出し、中に骨がガシッと通ったような力強さがある。そのプランビュー(平面図)でのボディの基本面は、前後に大きく弓なりにしなり、凝縮された極めて力強い塊を感じることができる。また基本面から大きく張り出したフェンダーは、四足の筋肉を想像させ、地面を鷲掴みにする。
シート後方には、BOSEのウーファーとワイドレンジスピーカーが。 |
スポーツカーらしく、美しく、力強く、価格をはるかに超える質感を見せるそのエクステリアデザインは、実に魅力的だ。
インテリアでは、3連のメーターナセルとインパネ上の3連補助メーターが、スポーツカーであることを主張する。 |
インテリアでは、3連のメーターナセルとインパネ上の3連補助メーターが、スポーツカーであることを主張。それに呼応するように、エアコンも3連の丸型ダイヤルだ。NAVI操作系は、日産車に共通の指を上から降ろすピアノタッチ。自然な操作性を提供する。
3連メーターに呼応するように、エアコンも3連の丸型ダイヤル。NAVI操作は、日産車に共通の指を上から降ろすピアノタッチ。自然な操作性を提供する。NAVI画面がインパネ上部に位置するのは、国産車に共通する美点。高い衝突安全性を謳いながら、視線の移動量の多い低い位置にNAVI画面を設置する輸入車もあるのは、大いに疑問だ。安全性で大切なのは、ぶつかってからよりもぶつからなくすることだ。シフトフィニッシャーやエアコンダイヤルも本アルミ。 |
発表当初、一部質感の低さを指摘されたインテリアだが、現行ではメーターリング、シフトフィニッシャー、エアコンダイヤルなどにも本アルミを採用。ドアトリムをパッド入りにしたり、センターコンソールをソフトフィール塗装にしたりして、大幅に質感をアップした。
メーターナセルを、フロントウィンドウ越しに見る。スポーツカーであることを主張するために、こんな所からの見え方にも気を配ってデザインされている。 |