輸入車/注目の輸入車試乗レポート

ランチア イプシロンのステイタスの秘密とは?(2ページ目)

ランチア イプシロンは大きなセダンでもなく、速いスポーツカーでもなく、非常に高価という分けでもない。でも誰が見ても、明らかに普通のクルマとは違うステイタスを持つ。その秘密とは?

執筆者:松本 明彦

デザインの力

思わず声が出る、美しいインテリア。

クルマのドアハンドルは、エクステリアとインテリアを繋ぎ、人が目にし握り、乗り込む動作へつなげる人とのコミュニケーションをとる重要な部分だが、イプシロンはここもクロームの美しくデザインされたグリップタイプとし、十分に高級感を感じさせてくれる。そのドアハンドルを握り手前に引く。

インテリアの配色、素材は細心の注意を持ってデザインされている。写真のシートはPELLEのAzzurroという色。

ドアを開け、そしてインテリアを見渡した瞬間「わあっ!」と声を上げ、思わずその場に座り込んでしまう。美しいのだ。「美」の「力」に感服。

リアのシートもたっぷりと厚く丸い。インテリアの水色、白、黒などの配色も美しい。

たっぷりと厚く丸みを帯び、その配色にも気を配りデザインされたシート。シートとコーディネイトされ、配色、素材が決定されたインパネ、そしてドア。どこをとっても隙がなく、細心の注意をしてデザインされていることが分かる。

後席から見たインテリアの配色さえも、抜群のセンスだ。

シート、インパネ、ドア内張りに使われている素材は、実は全て合成皮革だ。しかしその部位、面積、ドライバーのみならず後席からの見え方にも気を配った配色、ダブルステッチなどから、安っぽさは全くない。「デザインの力」を感じる。

ドライバーとナビシートで、別々に温度や風量、吹き出し口を調整できるデュアルゾーンオートエアコンや、ハイファイのBOSEサウンドシステムを装備。

シート素材は他にアルカンタラやモケット風ファブリックなど、18種類の素材と色、11色のボディカラーとB-COLOREと呼ばれる3色の特別色など、555通りもの組み合わせを選ぶことができる。高級車ならではの、我がままの利く選択の自由があるのだ。特にこのB-COLOREの、キャビン上とテールハッチ、そしてベルトラインより下を塗り分けた2トーンのボディカラー、合わせてコーディネイトされた2トーンのシートは、目もくらむほど美しい。そしてイプシロンをよりクラッシックに上品に見せる。

センターメーターはクロームのリングで囲まれ、薄いクリームのメータ面に、点すと薄いグリーンの文字が浮かび上がる。

クラスを超えた数々の装備もある。デュアルエアバッグは当然として、多くの国産BセグメントではオプションになるウィンドウエアバッグやEBD付き4W-ABSなど安全に関わるものは標準装備。ドライバーとナビシートで、別々に温度や風量、吹き出し口を調整できるデュアルゾーンオートエアコンも、2クラス以上上の装備だ。またBOSEサウンドシステムは、イプシロンと過ごす時間を、より豊かにしてくれる。

目もくらむほど美しくおしゃれな「B-COLORE」。そのインテリアにも注目! 画像提供:ガレージ伊太利屋
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