振り返るその存在感
ボンネットを固定するためのフードラッチが左右についている。こんなアイテムもへヴィーデューティーだ。 撮影:松本明彦 |
H2のサイズは4830(スペアタイヤキャリアレス車)×2160×2050mm(全長×全幅×全高)。ランドクルーザー100が4890×1940×1890mm(全長×全幅×全高)なので、意外かもしれないが全長はランクルの方が長い。しかし実車を見ると、一回りも二回りもH2が大きく感じる。それは実際に200mm以上広い全幅や150mm以上高い全高のせいだけではない。
H1ではヘリコプターで吊り上げるためのボンネットフックが、H2ではフードハンドルとして装備されている。 撮影:松本明彦 |
ほぼ垂直に切り立ったフロント、サイド、リアパネルと高いボンネットとベルトラインによる。実際には平面パネル、平面ガラスを使ったH1と違い、H2はパネルもガラスも大きなR(曲面)で、タンブルフォーム(正面から見たボディ上部の左右の絞込み)やターンアンダー(正面から見たボディ下部の左右の絞込み)もついてはいるが、極めて緩やか。ノーズも短くキャビンを「箱」に近づけた形は、大きく感じるのだ。そしてこのわずかなRがついたことにより、H2は立体として中身が詰まった質感を見せてくれる。街中で衆目を集め振り返させるその存在感は凄い。
サイドガードはサイドステップの役割も果たす。スカッフプレートには「HUMMER」の文字が刻まれる。 撮影:松本明彦 |
エクステリアディティールを見ていこう。アメリカ陸軍の軍用車であるルーツを見せ付ける、へヴィデューティーな雰囲気が満載だ。たとえばボンネットを固定するためのフードラッチが左右についている。H1でヘリコプターで吊り下げる際に使用するボンネットフックは、H2ではフードハンドルとして装備されている。
リアバンパーに装備されているのは、ヒッチメンバーとトーイングフック。へヴィーデューティーそのものだ。 撮影:松本明彦 |
サイドガードはサイドステップの役割も果たし、ドアを開けるとスカッフプレートには「HUMMER」の文字が誇らしげに刻まれている。タイヤはLT315/70R17に8.5J×17のメッキホイールを履く。リアバンパーにはヒッチメンバーとトーイングフックも装備されている。