100万円以下のM・ベンツはさらりと着こなせる
スポーティなセミバケットのシートは、標準ではファブリックですが、オプションで本革も用意されていました。またシートヒーターはファブリックでも標準装備となります |
またオープンカーというと、当然安全性に対しても最大限の配慮がなされますが、SLKも例外ではありません。Aピラーの内部にはパイプ補強が施され、またロールバーには5tの圧縮テストでも数ミリしか変形しないスチールパイプを使用。サイドエアバッグの標準装備は当たり前で、助手席にはシートセンサーなるものまで装備。これは、助手席に12kg以上の荷重がかかっていると関知すると、いざというときに助手席エアバッグとシートベルトテンショナーを起動させるというものです。
一方で、装備もまたM・ベンツらしくこだわりの装備が揃っています。本革は南ドイツ製のものを使用。「約2週間にわたって湿度を連続的に変え、温度も10度~120度という厳しい条件で行いました。この条件下で、レザーには伸びや縮みが見られませんでした」と謳う素材です。またシートは、Eクラスのセダンと同様の快適性を得るために、シートのスチール製スプリングに代えてポリウレタンクッションとプラスチック製シェルによる「サスペンションシステム」を採用。シートの前部と後部に取り付けた小さなコイルスプリングによってシートシェルが金属フレームの上に「浮く」ようなシステムになっているそうです。
トランク容量は、バリオルーフ装着時(つまりクローズ時)は338L、開けても135Lと、大人二人の旅行バッグを載せることができます(数値はいずれもVDA方式)。これも凝った収納方法のたまものです |
ですから、単純に値落ちだけで考えればZ3を紹介すべきなのでしょうが、それでもSLKを推したい理由は、やはり“M・ベンツ"であることに尽きるでしょう。100万円以下のM・ベンツって、古くなってもサラリと着こなせるというか、乗っていてあまり貧乏くさく見えないんですよね、不思議と。また中古車の台数もZ3より多いので、選びやすいというのもあります。
2シーターですから、家族で一台という使い方は出来ませんが、ミニバンともう一台という使い方なら、ヘタにコンパクトカーや軽自動車を買うよりはおしゃれです。もちろん、独身や子離れ世代にはぴったり。こんな不景気な時代に、優雅にM・ベンツのオープン2シーター、なんてかなりゴージャスに見えますよね。たとえ100万円以下で買ったとしても、周りはそうはおもわないでしょう。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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