ようやく日本で中古車が選べるようになってきた!?

三菱エアトレック フロント
悪路走破性のために最低地上高を195mmとしながらも、都市部の立体駐車場に収まるよう全高を1550mmとしたプロポーション。これにランエボ譲りの4WDを搭載して、悪路はもちろん、雨天時や雪道などの走行安全性も高められている都会派SUVです
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はこれからの季節にちょうど良いSUV、三菱エアトレック(絶版)を取り上げます。以前、日産エクストレイル(旧型)が日本市場から消えていたとお話ししました。このエアトレックもそうでした。原因はロシアの日本中古車に対する高関税政策。実際、あのエクストレイルの原稿執筆時点ですら、エアトレックの安い中古車はまだ日本になかったのですから。それくらい、彼の地ではスリーダイヤモンドは人気が高いのでしょう。

しかし、ようやく日本にも安くて良質な中古車が出回り始めました。特に中古車全体の平均価格を見てみるとライバルであるエクストレイルやスバルフォレスター(旧型)に比べ、約35万円も安く推移しています。新車時価格は170万円から230万円。それが原稿執筆時点での中古車価格は21万8000円~151万2000円と、50万円以下で十分探せるようになっています。

もちろん、ロシア人が認める通り、エアトレックは魅力のある車です。エクストレイルがGT-R譲りの4WDなら、こっちはパジェロやランエボ譲り。世界が認める三菱の4駆です。しかも当時のランサーセディアとプラットフォームを共用しているのですから、ランエボとはいとこみたいなものです。

三菱エアトレック インパネ
横一直線に伸びたインパネガーニッシュの真ん中には、あえてアナログ時計。シンプルでモダンな感じです。シフトはインパネ部に取り付けられ、パーキングブレーキは足踏み式なので、前席は左右でウォークスルーが可能です
デビューは2001年6月。2Lと直噴の2.4Lにマニュアルモード付き4ATが組み合わされました。さらに翌年6月には歴代ランエボが搭載してきた2L直4ターボエンジン(4G63型)を載せたターボRもデビュー(ちなみに当時のランエボはVII GT-A)。こちらは5ATとの組み合わせとなります。いずれも4WDはビスカスカップリング付きセンターデフ式フルタイム4WD。2Lと2.4LにはFFモデルもありました。

今でこそSUVという名称が主流ですが、当時はまだRVというジャンルでした。ですからエアトレックの資料にも「次世代クロスオーバーRV」と書かれています。SUVが「オンロードだけでなく、オフロードも快適に」なのは当たり前ですが、そんな今のSUVを目指し、当時三菱は「次世代~」などと表現したのでしょう。実際、当時のクロカンほどコーナーでロールしない、セダンライク(スタイルからすればステーションワゴンライク)なドライブフィールは新鮮でした。

前述の通り、ロシアでの人気を受け、一時日本の中古車市場から姿を消してしまったので忘れていた人も多いでしょう。次ページでは、まだまだ現役としての魅力を持つエアトレックをさらに見ていきましょう。