資産として考えるなら、今買うのが正解だ!
旧型に対し全長は+30mm、全幅+15mm、全高は変わらず、トレッドを+10mm広げたプロポーション。電子制御バリバリなのが特徴で、例えば全車標準となるVDIMは、車両状態を常に安定方向に先回りして保ちつつ、運動性能も落とさないというもの。ドライバーが「オレって上手い?」と勘違いしてしまうかもしれない技術です |
セダンが不人気であることは、今までも散々述べてきましたが、今回取り上げたのは不動の人気を誇ると思われていたクラウンです。しかも現行型。またこのプライスを掲げているのはトヨタ系ディーラーです。
実は新車が登場した1年後というのは、多くの中古車がもっとも大きく値落ちするタイミング。コアな中古車フリークは、常日頃からこの機を狙っているほどです。実際、旧型であるゼロクラウンのロイヤル系を見てみると、相変わらず最安値が100万円を切りません。100万円を切ったかと思うとすぐ売れてしまいます。人気は、あることはあるのです。
しかし、こうなってくると10万km以上の多走行車が100万円以上の底値にたくさん揃って、まるでビンの底に栓をしたような状態に。すると10万km以上走っている旧型に100万円以上払うなら、0.6万kmなんていう新車に近い状態の現行型を110万円安く買うほうが、とてもおいしく見えてくるのです。
ロイヤル系はショックアブソーバーの減衰力を常に最適化するAVSを全車装備。3L車はこれとナビが連動し、「次のカーブはこうだから、こうしよう」と車が考えてくれます |
とはいえ、いくら110万円安くても、このご時世においそれと346万5000円なんて出せないよという人がほとんどだとは思います。しかし、よく思い返してください。車は“動産”です。家や土地のように動かない資産=不動産ではなく、動ける資産ということです。そして中古車市場では今、未曾有の不況で値下がり圧力が加わる中、旧型のクラウンは相変わらず100万円を切ることを拒み続けています。クラウンという車には、それくらいの人気は十分あるのです。だとすれば、手放す時にある程度のお金は戻ってくることは十分期待できます。
それでも「でもなぁ…」という方のために、さらには、そもそも“動産”などではなく、“自動車”としてのクラウンの魅力を次ページではたっぷりとお伝えします。