今の時代にうれしい、レギュラーガソリン仕様の3Lセダン

ホンダインスパイア フロント
ミッションはマニュアルモード付きの5速AT。横すべり防止システムのVSAや、外観ではディスチャージヘッドライトやドラミラーウインカーまで標準ですから、今どきの新車と比べて遜色ありません。50万円以下だから、なんて我慢する必要がないのです
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はアッパーミドルクラスセダンのホンダインスパイア(旧型)を取り上げます。デビューは2003年6月。ライバルはトヨタのマークXや日産ティアナなどになりますが、中古車相場ではティアナ(旧型)とほぼ同じで、マークXはこの2台より明らかに高めです。しかしこのインスパイアには、ライバルにはない最先端技術が投入されている点が、今回オススメする理由なのです。

中古車価格は2004年式/11.9万km/修復歴なしで44万円から(原稿執筆時点)。100万円で十分狙える一台です。幾度となく、今はセダンは狙い目だと書きましたが、このインスパイアもその例に漏れません。そうなると、それらの中から何を基準に選ぶかがポイントになりますが、この車の場合は、今の時代でもまったく色あせない最先端技術を備えていることなのです。

「ニュー・インテリジェント・ツアラー」というテーマを掲げたこのインスパイア。その言葉の通り、数々の先進技術を満載しています。中でも最上級グレードであるアバンツァーレはこれらを標準で装備しています。こういった最先端の技術はオプションであることが多いのですが、標準装備しているグレードがあると、中古車で探す際にラクですよね。ちなみにアバンツァーレの最安値は2004年式/9.7万km/修復歴なしで49万円という魅力的なプライスです。

ホンダインスパイア リア
高速走行になるほど、フラットな走りを披露してくれる足の持ち主。全長4805mm×全幅1820mm×全高1445mmは、ライバルのマークXやティアナよりも大きなサイズですから、室内は広々としたもの
それでは、インスパイア自慢の最先端技術の中から、まずは「可変シリンダーシステム」から見ていきましょう。これは高速クルーズ時に3L・V6エンジンの片側、つまり6気筒あるうち3気筒を停止させて燃費を向上させるというシステムです。半分ってことは1.5Lエンジンになるってことですからね。ちなみに10・15モード燃費は11.6km/L。マークXの3Lは11.9km/Lですから数値的には「?」かも知れませんが、高速道路を走行する頻度が高いほど、燃費は良くなるはずです。

さらに、実はハイオクではなく、レギュラーガソリン仕様なのです。このガソリン高の時代、レギュラーで3Lのアッパーミドルクラスセダンに乗れるって、かなり魅力的ではないでしょうか。ちなみにこの「可変シリンダーシステム」は、現行モデルでさらに進化を遂げ、6気筒と3気筒モードのほかに、4気筒モードが備わっています。こちらもレギュラー仕様です。

もちろん運転中に、6-3気筒の切り替わりなんてまったくわかりません。その上、3気筒が休止している際のエンジン振動を大幅に低減させる「アクティブコントロールエンジンマウント」や、こもり音を低減させる「アクティブノイズコントロール」まで備えています。この二つのアクティブなにがしとは、出てくる振動や音を逆位相の動きや音で「打ち消す」というもの。まるでご主人様の気づかぬ間に、いつもきれいに掃除をしている執事がいるかのような車なのです。

…と、ここまではインスパイア「全車」が標準装備しているもの。先述した最上級グレード・アバンツァーレはさらにまだ最先端技術があるのです。次ページでさらに見ていきましょう。