クーペよりカブリオレのほうがお得感が高い
オープンボディの安全性やボディ剛性向上のため、ピラーやウインドウフレームなどボディ各部が強化されましたが、高張力鋼板の使用部位をボディパネルの約40%にまで高め、車輌重量の増加が極力抑えられました。 |
カブリオレのおいしさを語るためには、まずそのベースとなったクーペボディのCLKについて説明する必要があります。クーペはカブリオレの1年前、2002年4月に登場しました。新車時価格は2.6LのV6を積んだCLK240が520万円、3.2LのV6モデル・CLK320が720万円。その後2003年10月には直4のスーパーチャージャー付き1.8Lを搭載した200コンプレッサーがラインナップに追加され、新車時価格は200コンプレッサーが530万円、240が590万円、320が720万円となりました。
クーペの中古車は132万円(CLK240/2002年式/8.8万km/修復歴なし)から見つかります。また、200万円で3万km以内が6台も見つかります(いずれも200コンプレッサーか240)。お求め易さからいえば、クーペのほうです。それでもカブリオレがおいしいと言える理由。それはカブリオレの希少価値と、排気量の余裕です。その割に最安値物件は新車時から501万円も値落ちしているのです。クーペの最安値が388万円の値落ちですから、そのおいしさがおわかりいただけるのではないでしょうか。
ソフトトップの開閉は、センターコンソール上のスイッチのほか、リモコンキーでも可能。オープン時の風の巻き込みを低減するドラフトストップを標準装備しています |
また、狙うべきは320かといえばそうとも言えません。例えば350の最安値は430万円(2006年式/1万km/修復歴なし)。350は861万円だったのですから、3年でもう半額。431万円落ちてます。
このところ著しく目立つのが、高額車の値落ち。一方で、多くの車の最安値が100万円をなかなか切りません。エコカー人気や不況、新車の販売不振による中古車の減少…さまざまな要因が重なり合って、このような状況が生み出されているのです。
ともかく、かつて高額だった車を中古車で安く手に入れるには、今は絶好の機会。その一つ、M・ベンツCLKカブリオレの魅力を次ページでさらに見ていきましょう。