中古車/おすすめの中古車

ジャストミニバン・トラヴィックは17万円~

ファミリィカーといえばミニバン、が当たり前の世の中。とはいえ大きな車は燃費も心配だし、とはいえ小さいと長距離がつらそう…なんて人に、ぜひオススメしたいのがスバルのトラヴィックです。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

最安値は17万円! 高速道路が安い今こそ真の価値がわかる!

スバルトラヴィック フロント
全長4315mmで最小回転半径は5.3mと、街乗りでも十分扱いやすいサイズ。それでいて全幅が1740mmあるため、左右に余裕を感じます。また、3列目もちゃんと使えるのがエライところ。新車時価格は199万円~
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はスバルのトラヴィック(絶版)を取り上げます。コンパクトミニバンの代表格であるトヨタウイッシュよりも短く、さらにひと回り小さいホンダフリードより100mm長いサイズの、7人乗りミニバンです。

ベースは、オペルザフィーラ(旧型)。1.8Lに4ATが組み合わされていました。ドイツの質実剛健なミニバンらしく、高速巡航ですばらしい走りを発揮するこの車をスバルが“日本仕様”にチューニング。それがトラヴィックなのです。

日本仕様とは、エンジンを2.2Lに変え、それに合わせて足回りをスバル独自のチューニングを施したというもの。これにより、日常でよく使われる低速域でのレスポンスが高まり、とはいえ高速巡航の良さはそのままに、というこのクラスとしては非常に守備範囲の広い“名車”が誕生したのです。

スバルトラヴィック リア
2トラクションコントロールは全車に標準で、Lパッケージにはサイドエアバッグが標準装備されています。細かいことですが、2列目だけでなく3列目シート用にもエアコン吹き出し口が備わっています
デビューは2001年8月。自動車評論家や雑誌などの評判は上々でしたが、当時の主流はトヨタヴォクシー&ノアなどの2Lハコ型ミニバン。また、コンパクトミニバンではホンダストリームが人気を独り占めしていました。

2Lハコ型ミニバンより排気量は大きいもののサイズは小さく、ストリームより小さいのに2.2Lと排気量が大きい(つまり自動車税が高い)、さらには「元がオペル」というマイナー感も手伝ってか、販売は思ったように伸びませんでした。また、そもそもがGM・スバル提携のたまものであったこともあり、両社が提携を解消する1年ほど前の2004年12月をもって生産中止となりました。

しかし、これが中古車でおいしい状態を作り出す要因でした。原稿執筆時点での最安値は17万円。2002年式で修復歴なし、9.5万km。50万円もあれば選び放題で、走行5万km以内&修復歴なしで絞っても13台見つかります。

同じ50万円以下&走行5万km以内&修復歴なしで、トヨタヴォクシー(旧型)は一台も見つかりません。ホンダストリーム(旧型)は38台ですが、トラヴィックのほうが排気量に余裕があるのは言うまでもありません。高速道路のETC割引の今なら、高速道路でその良さを十分体感できるでしょう。今こそ、トラヴィックを見直す時期なのではないでしょうか。

トラヴィックの魅力を次ページでさらに見ていきましょう。
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