初売りセールより安い!一戸建て分の値落ち額
1928年の同社のスピード6や1952年のRタイプ コンチネンタルをモチーフの一つにしたと言われる、他のクーペにはない個性的かつ、流麗で、しかも押しの強いフォルム。そういったところが、当時の若手実業家に好かれたのでしょう。都内、特に港区近辺ではよく見かけました |
発売開始は2003年10月。六本木ヒルズがオープンした年で、まだホリエモンがライブドアの前身であるエッジ株式会社で社長をしていた頃であり、翌年早々にミクシィがサービスをスタートさせる…という、IT産業開花前夜というタイミング。しかし、その勢いは既に始まっていたようで、この時点で既に、1990万円もするこの車の日本向け生産車が、翌年の2004年分まで完売!といういい時代でした。
…それがなんと、ホリエモンが姿を消し、不況の風が吹きまくる5年後の今、最安値は895万円。これでも庶民からすれば相当高いのですが、元値が元値だけに、なんと約1000万円も値落ちしているのです!
しかもこれ、03年式じゃないのです。年式は05年式。修復歴なし、ワンオーナー、走行距離4万km、ボディカラーは銀。しかも05年式の新車時価格は2145万円ですから、約1200万円ダウンということになります。私の田舎ならこの値落ち額だけで十分一戸建てが建てられます。
スペックを見れば普通ですよね。3年で4万kmだからちょっと走っているほうですが、それでも一戸建て分の値落ちは激しすぎる。ちなみに次に安いのは1148万円。04年式、修復歴なし、走行距離1.9万km。
リアフェンダーの膨らみは、Rタイプ コンチネンタルを思わせる張り方。トランクは家族4人で2週間の旅行に出かけても十分対応できる広さと謳われています。ちなみにミッションは6速パドルシフト付きATです |
今回は、そんな中でも特に値落ち額に注目して、ベントレーコンチネンタルGTを取り上げたということです。とはいえこの値段ですからね。株安だから今のうちにトヨタの株を…なんて思っても、先立つものがないのに似ています。例えかき集められたとしても、必ず今の2倍株価が付くとしても、元手100万円じゃ100万円の儲け、200万でやっと200万円の儲け。しかも必ず2倍になるなんて誰にも言い切れないし。しょせん庶民は夢見るだけかいな…。
それでもいいじゃないですか。年初くらい、いい夢見ましょう。というわけで次ページではコンチネンタルGTの魅力をいっぱい見ていきましょう。