やはり走行距離だけでは分からない

中古車を選ぶ際には、意外な点を見落としがちです
と、いうわけで(詳しくは前編の記事をご覧ください)3~4年落ちの物件が実際にどんなものか確かめるべく、XC70を複数台展示している郊外の大型店へ向かいました。

彼が本命視していたのは4年落ちなのに走行が2万キロ未満の物件。走行距離の少なさに彼は惹かれている様子。ブレーキローターやタイヤを見るに確かに距離は走っていなさそうなものの、全体的には年式なりにやれている印象。特に内装は中古車然としています。店員さんが言うには、前のオーナーは都内中心にちょい乗りしてたみたいだから程度はいい、とのこと。

でも僕に言わせればそれは売り文句どころか減点要素です(←店員さんにもつい言ってしまいました。全然反省してない…)。渋滞した都内、つまり世界で最も過酷な環境の中ばかり走っていたクルマって意外と距離以上にダメージを受けています。むしろスキーやゴルフなどで高速中心に走っていたクルマの方が状態がいいことが多いのです(スノーエクスプレスだった場合は下回りの錆びに要注意ですが)。

この個体もアイドリングがラフなあたり、ちょっと不安。細かく内装をチェックするためにリアシートを折り畳んでみると、そこにはけっこうな量の動物の毛が。前オーナーは犬を乗せて都内の散歩スポットへでも出かけていたのでしょう。「納車時には内装クリーニングしますよ」とお店の人は言ってくれたものの、もうすぐ子供が産まれる彼にとって致命傷となったようで、この個体はあきらめました。

このお店にあったもう一台は、3年落ちながら5万キロ近く走った個体。ただこちらは記録簿を見るに前オーナーの手入れがしっかりしていたようで、内装の痛みも少なく好印象。やっぱり中古車は走行距離や年式だけではわかりません。スタッドレスタイヤも付いているので間違いなくスノーエクスプレスだった模様。ただ下回りには錆もないし、カーゴルームもキレイです。家族と少人数でスキーに行き、帰ってきたらすぐに洗車をしていたのではないでしょうか。「これはいいね」と彼にはススメたものの色と多走行が気に食わないようで、その日は引き上げることとしました。
 

もう少しボルボにタマ数があれば…

結局彼は半年落ち、走行3000キロの試乗車上がり3リッターアウトバックをめざとく見つけてきて買うことにしました。ちょうどレガシィが恒例の年改を行う時期で、試乗車・展示車上がりらしき物件が多く流通していたことに加え、ディーラーも売り急いでいたのか総額で300万円を下回る好条件。しかも色は人気の黒で内装はオプションの本革にサンルーフまで付いているレア物件。

たしかにここまで揃っているクルマに出会えたのは一種の縁みたいなものですから、僕も大いに賛成しました。本人は否定しますが、僕が見るにスバルと言う日本では珍しく固定ファンのつくメーカーの虜になっているようでもありましたし。いっぽうXC70は探す時間がなかったのと人気車種ということでタマ数が少なかったことが敗因のひとつでしょう。3~4年落ちだとある程度の流通量がないと、なかなか掘り出し物には出会えないですね。
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