そんなこんなでメーターが直るのに約1ヶ月。車検は無事通過して名義変更をする際に、また思わぬ出来事が。
名変の際には取得税を納める必要があります(免税になるクルマも多いので販売店から購入する場合は納税証明書をもらうようにしましょう)。
この金額は新車時価格と初度登録からの経過年数で算出し、新車時価格は車検証に記載される型式や類別区分番号から割り出すのですが、並行輸入車だと税事務所でも型式を識別できないことがあるようで(国土交通省が型式を発番しているのにおかしなことですが)、私のニュービートルがまさにそれ。
事情を説明すると「では、類似の型式のニュービートルと同じ金額で」という話になりましたが、型式が登録されていないなんて初めて聞きました。
「型式識別不可」が理由で起きたもうひとつの面倒は自動車保険。これまで入っていた保険を引き継いだのですが、型式が登録されていないという理由で、車両保険に入れないというのです(それ以外の対人対物などは大丈夫ですが)。こちらは類似の型式と同じ金額で、というわけにいきませんでした。
なんとか名義変更も終え、保険の切り替えも済ませ、オイル交換なんかしてみようかなぁ、とカー用品店に向かいながら、カーオーディオに「SAFE」と表示が出たままが動かないことに気がついた。対策を調べようとマニュアルを開くと、なんとそれはスペイン語(だと思う)で解読不可能。どうやら盗難防止のために操作不能にしているようなのですが、解除の方法がわかりません。うーん、ヘッドユニットを交換するしかないのだろうか(現在継続調査中)。
その他にも、サイドミラーが電動格納式でないとか、ヘッドライトにポジションランプがなくてヘッドライトはONとOFFしか切り替えできないなどの仕様差もあったりして、細かいところで「あー、日本仕様って、いろいろと細かい配慮がされていたんだなぁ」と感じます。
エンジンオイルやワイパーブレード、バッテリーの交換などはカー用品店で問題なくできたので一安心。ただ、電装パーツなどは取り付けできないこともありそう。たとえばHIDヘッドライトユニット。正規輸入車や国産車でも、対応を確認できていない車種に取り付けるとコンピューターが壊れる場合などがあるそうで、当然並行輸入車は未対応。オーディオも、ヘッドライトとの連動で照度が切り替わるなどの操作が不能になる可能性が考えられます。
ということで、簡単にいうと「思った以上に手がかかる」というのが並行輸入車のオーナーとなってみての感想。皆さんへが購入を検討する場合には
▼事前に整備できる工場を確保すること(そのクルマを売っている販売店でもよい) ▼通常の輸入車とは、ましてや国産車とは違うと認識すること ▼面倒を承知で、それでも欲しいと思うクルマであること |
の3点をクリアした場合にのみ、購入を決断されることをお勧めします。