【その四】
2列目はキャプテンシートかベンチシートか?
これは大きい問題ですね。キャプテンシートのメリットとデメリットを通じて、選び方のポイントを考えましょう。
キャプテンシートのメリットとデメリット
○チャイルドシートを運転席後のシートに固定したまま、3列目への乗り降りが可能
○2列目と3列目のウオークスルーが可能
×乗車人数はベンチシートタイプに比べ1名少なくなる
×5人乗車の場合に、誰かが3列目に座る必要がある
つまり、「チャイルドシートを利用していて、最大でも6人までしか乗らない」場合はキャプテンシートがオススメ、「日常的に5人まで乗ることがあり、6人以上乗ることはめったにない」ならベンチシートがオススメという感じでしょうか。
【その五】
そのモデルがデビューしたのは何年前か?
3列シートワゴン人気が盛り上がってきたのは94年に初代オデッセイがデビューしてから。当時は、大柄で開口部の大きいボディを設計する技術も熟成されておらず、またミニバンに最適なエンジンの設計や、シートアレンジの技法なども発達していませんでした。その後数年でエンジニアも経験を積み、結果的にミニバンにおいては「新しいモデルほどよく設計されている」状態が続いています。具体的には、96年にデビューしたステップワゴンは99年のマイナーチェンジでボディ剛性が格段に上がったとか。セレナ、MPV、エスティマなど、ここ数年内にフルモデルチェンジしたモデルは軒並み両側スライドドアを実現したとか。主にボディの出来栄えに進歩が反映されていると考えてください。
ゆえに中古車を探す場合、「その物件は何年式か?」も大事ですが、「その車種は何年にデビューしているか? マイナーチェンジは何年か?」も考えて、車種を選ぶようにしましょう。
【その六】
前ユーザーはアウトドア派かファミリィ派か?
簡単に言うと「本格的アウトドア派の場合、走行距離が多めだったり荷室の汚れが目立ったりするので、実車をチェックする際にそれらに注意」「ファミリィ派の場合、ボディに擦り傷が多かったり室内の汚れが目立ったりするのでそれらに注意」ということになります。
その見分け方はというと、上記のチェックポイントと卵が先かニワトリが先かという感じになりますが「走行距離が多めだったらアウトドア派かも」「走行距離が少ない割にボディにキズが多かったらファミリィ派かも」と考え、そこから類推される傷みや不具合を想定して実車をチェックしようということです。
【その七】
エアロパーツなどでドレスアップされているか?
ミニバンでもドレスアップが流行してますよね。ですが、過度にドレスアップされたクルマは避けたほうが無難です。というのも、インチアップして太いタイヤを履いているクルマはボディがヤレている可能性が高いし、メーカー純正以外のエアロパーツをゴテゴテ装着しているクルマはどういうメンテナンスがされてきたか、購入後にパーツが劣化しないのかに不安が残ります。
ある程度クルマに詳しく、自分でパーツの良し悪しを判断できるなら別ですが、フツーに買ってフツーに乗りたいと考えているなら、余計なパーツは着いていない方がいい、くらいに思いましょう。
以上7項目を参考に、自分に合った一台を選んでください
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。