標準系のLXが約4割の構成
スバルから発売されたステラは、軽自動車の売れ筋タイプであるトールボーイ系のモデルです。今さらワゴンRやムーヴのようなクルマを出されてもなぁ、と思わせる部分はあるのですが、後出しである分だけデキの良いクルマに仕上がっているのも確かです。コンセプトで独創的でないことを除けば、けっこう良いクルマといえます。ステラの良さは室内空間の広さとシートアレンジなど使い勝手の良さがポイントで、走りに関しても柔らかめの乗り心地ながらしっかりした安定性を確保しています。スバルの既存軽自動車のR2やR1ではちょっとというユーザーにとって、ちょうど良いクルマといえるでしょう。
価格設定はベースグレードのLは100万円以下からありますが、LにはABSが装備されていないので実質的には100万円以上のグレードです。軽自動車では安さが重要なポイントとなるため、Lが良く売れることになるのでしょうが、一般のユーザーが買うならLXのほうがお勧めです。価格は110万円ほどになりますが、快適装備の充実度が高く、満足して長く乗れると思います。
エアロパーツなどを装着したカスタム系のモデルは自然吸気エンジンのRとスーパーチャージャー仕様のRSとがありますが、価格はRで120万円弱、RSだと140万円弱で価格設定も高くなるため、積極的には選びにくい面があります。
ステラは発売から1週間で月間販売目標台数の5000台を達成しましたが、グレード別で見ると、スポーティで押し出しの強いデザインをもつステラカスタムが全受注の50.7%を占め、その内の約8割が自然吸気エンジン車、約2割がスーパーチャージャーエンジン車となっているそうです。立ち上がり当初ということもあって、高めのグレードが良く売れているということでしょう。
シンプルで親しみやすいデザインの標準モデルのステラは全体の49.3%を占め、そのうちベースグレードのLが約6割、上級グレードのLXが約4割の構成です。やはり価格の安いLが多めの比率で売れています。
ボディカラーで最も人気が高いのは、シルキーホワイト・パールで21.6%、次いでプレミアムシルバー・メタリックが17.1%、オブシディアンブラック・パールが16.1%、シャンパン・メタリックが14.3%という状況。白、シルバー、ブラックなどの無彩色を中心にした売れ方になっています。