いままでより全体で5.7%もアップ!
契約内容によっては20%増も!
参考純率の引き上げを受け、損保各社も保険料率の見直しに踏み切る可能性大です
一方、大元の自動車保険料を決める基準となるのが、損害保険料率算出機構が決定している自動車保険参考純率です。09年7月、この参考純率が9年ぶりに5.7%も引き上げられることが決まりました。これは個々の契約が一律に5.7%引き上げされるのではなく、年齢条件などによっては20%増になるケースもあると想定されています。逆に10%程度安くなるケースもあるとのことですが……。
そもそも参考純率って、どうやって決まるの?
聞き慣れない「参考純率」という言葉の意味ですが、損害保険料率算出機構では「参考純率は「契約1台あたりの純保険料(=収入)」が「契約1台あたりの支払保険金(=支出)」と等しくなるように算出されます」
としています。近年の損保各社では「入ってくるお金が少ないのに出ていくお金が増える」という状態が続き、バランスが崩れてしまったのが、今回の引き上げの理由です。
ではなぜバランスが崩れてしまったのか?まず収入面ですが、保険料の低いコンパクトカーの増加、保険料が高い若年層の車離れなどがあげられます。支出面としては、対人賠償保険、搭乗者傷害保険の支払が増加傾向にあること、損保各社の支払漏れの是正などにより、出ていく保険金が多額に及んだためとのことです。