自動車保険/自動車保険の等級制度とは

等級が上がったのに保険料アップ!?

1年間無事故で過ごせば等級が一つ上がって、保険料が安くなるはず…でも今年はなぜか高くなっている! 2010年以降は今まで以上にこんなケースが増えてしまいそうです。その理由をわかりやすく解説します。

西村 有樹

執筆者:西村 有樹

自動車・バイク保険ガイド

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自動車保険は等級が上がれば保険料が少しずつ安くなっていきます。しかし2010年以降の更新に関してはこの状況が大きく変わりそうです。その理由は「損害保険料率算出機構」が2009年に9年ぶりに参考純率を引き上げたため。あなたの自動車保険料にも影響が出るかもしれません!

いままでより全体で5.7%もアップ!
契約内容によっては20%増も!

参考純率の引き上げを受け、損保各社も保険料率の見直しに踏み切る可能性大です。

参考純率の引き上げを受け、損保各社も保険料率の見直しに踏み切る可能性大です

自動車保険では、無事故で1年間過ごし、等級も一つ上がったのに保険料が高くなるケースがまれにあります。条件は何も変わってないのにどうして? この主な理由は車の料率クラスの変更にありました。

一方、大元の自動車保険料を決める基準となるのが、損害保険料率算出機構が決定している自動車保険参考純率です。09年7月、この参考純率が9年ぶりに5.7%も引き上げられることが決まりました。これは個々の契約が一律に5.7%引き上げされるのではなく、年齢条件などによっては20%増になるケースもあると想定されています。逆に10%程度安くなるケースもあるとのことですが……。

そもそも参考純率って、どうやって決まるの?

聞き慣れない「参考純率」という言葉の意味ですが、損害保険料率算出機構では
「参考純率は「契約1台あたりの純保険料(=収入)」が「契約1台あたりの支払保険金(=支出)」と等しくなるように算出されます」
としています。近年の損保各社では「入ってくるお金が少ないのに出ていくお金が増える」という状態が続き、バランスが崩れてしまったのが、今回の引き上げの理由です。
ではなぜバランスが崩れてしまったのか?まず収入面ですが、保険料の低いコンパクトカーの増加、保険料が高い若年層の車離れなどがあげられます。支出面としては、対人賠償保険、搭乗者傷害保険の支払が増加傾向にあること、損保各社の支払漏れの是正などにより、出ていく保険金が多額に及んだためとのことです。
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